私は最近「お金と心の二重社会」という、へんてこなブログを立ち上げた。このブログは、資本主義を終わらせる方法について考えるという、とんでもない発想でできている。そしてこのブログができあがってしまった理由というのも、へんてこだった。
もともと私は信仰者で、21世紀になったら人類に大きな意識の変革が起こり、世の中は変わるという思想を持っていた。そして3年ほど前に「エンデの遺言」というテレビ番組の話を聞いていて、資本主義というのは、何かお金の仕組みについて、大きなからくりを抱えているのではないかと考えていた。だがいくら私だって、それだけで資本主義が終わるなどという、大それた発想を持つはずはない。ところが今年、事情が変わった。
ある誤報が、私のところに飛び込んできた。それは次のような内容だ。
「世界にはマルチチュードという人びとが登場し始めていて、その人たちは、人種にも国籍にも宗教にもとらわれず愛によってつながり、資本主義を終わらせる」という。この情報はもちろん、正しくない。だが私は生来の早とちりな性格から、その誤報をすっかり信じ、いよいよ世の中は現実的にも変わり始めているのだと思い込んで希望に火がつき、それから夢中になって資本主義の仕組みや、エンデやシルビオ・ゲゼルの言っていたお金の仕組みについて考え始めた。気がついたら、資本主義とはもしかしたらこうした仕組みになっていて、またお金というものは、本当はこうあるべきなのではないかという仮説を思いつき、人にも知らせたくなってブログに仕上げ、すっきりした。
その後わかったことだが、マルチチュードというのはただの思想であり、現実の世界には影も形も誕生していなかった。そしてなぜかすっきりとして、資本主義の仕組みを見抜けたつもりになっている私と、へんてこなブログができあがっていた。
http://go-go-lemming.cocolog-nifty.com/okanetokokoro/
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