未来の経済

2008年1月 4日 (金)

未来の経済(2)労働時間は短くなる

 現行の資本主義社会では、労働者は社会の必要量を満たすために働くのではなく、株式会社における株主の配当金や、株式売買差益を最大にするために働いている。そのために過剰生産や競争、失業、長時間労働やワーキングプアといった問題が起こってしまう。

 お金の本質は、「労働者が社会に差し出した労働の量を証明するものであり、同時にその労働者が社会から消費を受け取る権利の量の証明書」であるという認識が、多くの人たちに共有され、労働を伴わないお金の増価、つまり金利や配当金、そのほかの売買差益が廃止された社会では、労働者は社会全体で、社会の必要量を満たせるだけの労働ができれば、あとは「自分の時間」として、生活時間を確保できるはずだ。時間は有限で1日に24時間しかないのでつまり、限界までの長時間労働ではなく、労働時間の短縮が可能となる。

 このことは、労働者の時間当たりの労働の単価、つまり「労働の価値」の上昇になる。

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未来の経済(1)資本主義でも社会主義でもない経済

 「未来の経済」というタイトルにしてみたが、正しくは「人間がもっと進化した社会における経済」という意味だ。実際に人間社会が、そうした方向に進化するかどうかはまったく不明。2008年の現在、未来に夢を投げかけるような気持ちで、書いてみたい。

 進化した社会の経済は、私有財産を否定した社会主義経済ではなく、かと言って私有財産に執着しすぎた現在の資本主義経済でもなくなると思う。進化した社会の経済は、資本主義社会の経済と仕組みは似ている。だが大きく違うのは、金利、配当金といった不労所得が一切存在しない経済だ。労働という形で社会に奉仕を行わない人間は、消費を受け取る権利が持てない。もちろん老人や子ども、それから働きたくても働けない人たちは別で、その人たちは社会の中で守られる。その経済は、全労働者の合意の上に成立する。

 ただしこの体制も過度的なもので、もっと進化した社会では貨幣は要らなくなるらしい。

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