借りてきました♪


 「サウンド・オブ・ミュージック」の本を図書館から借りてきました。

 

 今度は私が熱中する番です。heart

 

 電車の中で読む時は、乗り過ごさないように気をつけなくてはいけません。(笑)

 

shine(^^)shine

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その本のタイトルは何?!

 電車の中で、座席に座っていました。

 

 ふと気がつくと、隣の席にすわっている中学生ぐらいの女の子が、とても熱心に本を読んでいます。book

 

 膝の上に置いた本の、ページをめくる指先の動きや速さから、とても熱中している様子がわかります。shine

 本と女の子の間で、すっかり世界がひとつになっている感じです。shine

 たまたま隣に座った好奇心の強いオバサンは、その様子が気になってたまりません。

 

 そんなに夢中になって読めるなんて、どんなにおもしろいお話なのでしょう?!

 

 知りたくて、知りたくてたまりません。sweat01

 
「いったい、その本のタイトルは何?!」。

 もう声をかけたくてたまらくないのですが、そこは我慢!

 

 大人として、せっかく本の世界に没頭している彼女の幸福を壊してはいけません!(←というか、いきなり声をかけられたらコワいですよネ?)(笑)

 

 そこで、好奇心を抑えられないオバサンは、彼女が本に夢中になっているのをいいことに、なんとかしてその本のタイトルをつかもうと試みます。

 

 こういう時はだいたい、登場人物の名前が2、3人わかれば、あとはネットで検索ができるものです。

 

 うっかり隣からじっとのぞきこんだりはしないように、さっと瞬間、本の上に視線を流すようにして、名前らしきものを見つけたら即、記憶します。

 

(これって結局「盗み見」ですよネ。ゴメンナサイ! )

 

(でも、どうしても知りたくて!)(笑)

 「イヴォンヌ姫」という名前がわかりました。それから「艦長」という呼び名もありました。

 

 イヴォンヌ姫という名前のお姫さま…と、それから艦長?

 

 SF? ファンタジー?

 

 ???

 

 ますます、何?!

 

 ちょっと頭の中がぐるぐるしてきます。

 

ところがその時、思いがけず答えがわかりました。

 

 彼女のまだ新しい本のページに、書店カードがしおりのように現れたのです。

 

そこには大きな文字で、本のタイトルが書かれてありました。

 

 意外にもその本のタイトルは?!

 

 驚いて目を丸くしてしまったのですが、「サウンドオブミュージック」でした。

 

 本当に?!

 

 「サウンドオブミュージック」って、そういうお話でしたっけ?

 

 昔、おそらくテレビで見た時の映画の記憶をたどりながら、一生懸命思い出そうとするのですが思い出せません。

 

 歌はいろいろ思い出せるのですが、それでも「イヴォンヌ姫」っていったい誰でしょう?!

 

 そうやって、ひとりで驚いたり、首をひねったりしている奇妙なオバサンの隣で、女の子は相変わらず本に夢中です。book

 

 次々とページをめくりながら、すっかり物語の世界を走っています。shine

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こんなに混雑した街で「おもてなし」?!

 通勤に地下鉄を使います。

 

 ところが最近、この地下鉄の混雑がひどくて、信じられないことが起こるようになりました。

 

 1週間ほど前のことでした。

 

 その日はバッグの中に、私の好きな権兵衛のおむすびがありました。riceball

 

 その日は(その日も?)鯛めしのおむすびです。heart

 

 ところが通勤の混雑で、バッグが強力に押し潰されてしまいました。

 

 お昼に食べようと思ったら、透明なパックの中には「おむすび」がありません。(!)sign03

 

 パックの下半分に、すっかり押されて形を失った「ただの鯛めし」がありました。shine

 

 見事にパックの下半分に貼り付いています。sweat01

 

 お箸でパックから、鯛めしをこそげ取るようにして食べました。

 

 あんまりです…。(涙!)

 

 また、昨日はこんなこともありました。

 

 遅れてきた地下鉄が混み過ぎて、乗った後もドアが閉まりません。sign01

 

 駅員さんの圧縮と、乗客の自発的な縮小という努力の結果、ようやくドアが閉まりました。

 

 3分ほど走って、次の駅です。

 

 人が降りるので私も降りましたが、今度は乗れません。sweat01

 

 前の人にしがみつくようにして、電車の中に身を「投じた」ところ、幸い後ろの人の勢いに押されて、なんとか車内に入れました。

 

 押してくる人たちは、すごい力です。

 

 当然のことですが、またしてもドアが閉まりません。

 

 駅員さんの努力と、ドア付近の乗客のますます強烈な努力の結果、何度か引っかかりながらも、ようやくドアが閉まりました。

 

 社内はもう、人でパンパン!です。

 

 車両のドアも、おそらく外側に押し出されているのではないでしょうか?

 

 走行中、どこかで「パキッ!」という、何かが折れる音が聞こえます。sign01

 

 私は自分の腕が当たっている人が苦しそうな顔をしているので、その人の肋骨を折ってしまうのではないかと心配なのですが、私もまったく身動きができません。

 

 驚いたことに社内では、「ううう…」という、うめき声がいくつか聞こえます。sweat02

 

 思わず子どもの時に読んだ、戦争中に列車の中で圧死した女の子のお話が頭に浮かびました。book

 

 女の子の名前はたしか「慈雨(じう)ちゃん」です。(注:坪井栄著「あたたかい右の手」)

 

 こんな、たかが平凡な通勤で、死にたくありません!sweat01

 

 ようやく次の駅に着いて、今度は私が降りる駅です。

 

 怪我をしないように気をつけねば!

 

 当然のことですが、ドアが開きません。sweat02

 

 駅員さんとドア付近の乗客の協力で、いったい何秒かかったのでしょうか?

 

 何度もひっかかりながら、少しずつ…。

 

ようやくドアが全開しました!impact

 

 流れ出す人ごみに巻き込まれないように、急いで手荷物を体に引き寄せ、身体を縮めるようにしながら外に出ます。

 

 この状態だと、バッグや手荷物の持ち手がちぎれてしまうか、腕を巻き込まれて大怪我をするか、あるいは押し倒されてけがをする危険が考えられます。

 

 私は幸い、なんとか脱出に成功し、ドアの傍で荷物がそろっているかを確認する体勢に入れました。

 

 その時、信じられないことが起こりました。sign01

 

 社内から後ろ向きで押し出された男性が、どうやらバランスを崩したらしく、ドアの前でしりもちをつくようにして転んだのです。

 

 おそらく押し出される勢いで姿勢を崩したか、あるいは押し出される時に足元が何かに引っ掛かったのかもしれません。

 

 男性は倒れてひじをつき、上体を起こして、ドアの方向を見上げるようにして見ています。sign03

 

横にはカバンが見えました。

 ドアの中からは、まだ降りる人がいるのです!

 「ああっ!」と思って見ていたのですが、
さすがにその男性のまわりでは、人が止まりました。

 

 幸い、若い人だったのですぐに立ち上がり、降りる人の流れの中に消えていきました。

 

 年配の人だったら、大怪我をしていたかもしれません。

 

 乗客は皆、苛立っているので、そこから地上に出るまでも大変でした。

 

 先日のおむすびの件と言い、昨日のしりもちの件と言い、東京の地下鉄は通勤時、けっこう危険を伴うレベルまで混むのです。sign01

 
それで思います。

 

 この街で本当にオリンピック?!sweat01

 

 考えただけでも、ぞっとします。

 

 日本人だけでもこれだけ混雑する街に、大量の荷物を手にした外国のお客様がたくさん来るのです。

 

 いくら夏休み中だとは言っても、交通機関がどのようなことになるかは、想像しただけでも怖くなります。

 

 外国のお客様が嫌だというわけではありません。

 

 そうではなくて、お客様とかおもてなし以前に、人を自分たちの街によぶ時は、都市としての機能を安全なレベルにしておいてから、およびするべきだと思うのです。sign01

 尚、この話には続きがあり、夜になって銀行のATMでバッグの中から通帳を取り出したら、見事に「折り目」がついていました。

 

 ぎゅ!と折り返して、よく伸ばしてから機械にとおしたら、なんとか無事に記入されてきたのでほっとしました。

 

 おかげさまで(?)銀行の通帳というのは、案外強靭にできていることを知りました。shine

 

 とにかく、その日の混雑はすごかったのだということを、改めて感じました。

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「日記(社会と経済に関する日記)」というカテゴリー

 自分でも本当に不思議なのですが、一昨年に心の不調が治ってから、どうしてか文章が書けなく(書きにくく)なってしまいました。sweat01

 

 以前はやたらと文章が長くなり、できるだけ1000文字以内におさまるように努力をしていたものですが、この最近は反対に、ほとんど言葉が文字に変わりません。

 

 たまに書いてみると、どうも言葉が記号の羅列のように感じられ、「こんなバラバラな文章ではいけない」と、ブログへのアップをやめてしまいます。

 

 現実の生活そのものは、それなりに充実しているからいいのですが…。

 

 どうも、トラウマによる心の不調が治ったことで、脳に何かが起こってしまったようです。typhoon

 

(トラウマのままでいるよりは、はるかに健康的で良いことなのですが。)

 

 とにかく、この最近は文章を書くことに対して、なんとなく調子が出ない感じです。

 

 そこで、お試しに「日記」というカテゴリーを作って、しばらく日記形式で書こうと思います。

 

 いちおう、社会や経済に関するテーマをひろって、社会と経済日記です。

 

 ちなみに、ずいぶん以前に、たしか「日記」のつもりで始めたはずの、「お金と時間と過ごす日々♪」というカテゴリーは、いつのまにか、なんでも放り込んでおく「とりあえず箱」に変わってしまいました。sweat01

 

 本人の性格が、すっかりブログの構成にあらわれてしまっています。

 

 「日記」も、三日坊主まで書けるかどうかわかりませんが、とにかくお試しに始めてみます。pen

 

 

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本 : 「ソ連の『社会主義』とは何だったのか」

 以前から読みたかった本でしたが、区の図書館にはなかったので、大学の図書館に行って読みました。book

 

 手に取るまでは、内容が難し過ぎると読めないかもしれないと心配していましたが、意外とそうでもなく、読み始めたらけっこう熱中して読みました。

 

 社会主義国の経済については、とにかく「情報が足りない」と感じます。

 

 ソ連、キューバなど。

 

 その国内では、どのような経済が運営されていたのか?

 

 以前から大変興味がありました。

 

 また、ミヒャエル・エンデが言っていた。

 

 ソ連も資本主義だったという言葉。

 その言葉の意味を、理解したいという気持ちもありました。

 

 この本は、その「国家資本主義」については、ある程度の理解を与えてくれています。shine

 

 それにしても世の中には、社会主義についての情報が、本当に少なかったのだと感じさせられます。

 

読んでいると、驚くことや、また考えさせられる情報が次々と出て来ます。

 

 たとえば、古いところでは、レーニンという人はそれなりに国のことを思って、けっこう一生懸命だったのではないか?とか。

 

(ここは、レーニンという人の人物像をどう捉えるかによって、見方が大きく別れるところであろうとは思いますが。shadow

 

また、世界はスターリンの宣言を信じたから、ソ連は社会主義を実現させたと信じていたのか?!、とか。

 

 でも、スターリンというのは独裁者です。sweat01

 

 独裁者が正直者である、などということは、まずあり得ない話だと思うのですが、世界はどうしてそんな人物の言葉を信じていた???

 

(独裁者なんて、大ウソツキに決まっていると思いますが…。)

 

 ただし、独裁者が統治する社会となってしまった以上、国外からその国の内部の情報を得ることは難しくなってしまったということは、あるかもしれません。

 

 そうなると、「社会主義を実現させた」と言っている言葉を信じるよりほかに、なかったのでしょうか?typhoon

 

 そして、本の中では「これは社会主義と言えるのか?」的な事例が、あれこれ示されます。

 

 例えば労働者には、けっこう職業選択の自由があったとか。(←そうだったの?!)

 

(ほかにもいろいろ、驚いたことはあったのですが、記憶し切れませんでした。)

 

 ソ連の社会主義というのは、本当はどのような社会だったのか?

 

 どんどん興味がわいてきます。shine

 

 時間が限られていたので、あまり丁寧に読むことはできませんでした。

 

 次に行く時には、もう少し読み進めておきたいと思います。

 

 ちなみにこの本は、Amazonのブックレビューでは、あまり良い評価ではないようです。

ソ連の「社会主義」とは何だったのか

  私としては、説明が具体的で、思想に偏り過ぎていないという点で、とてもおもしろい本だと思っています。

shine(^^)shine

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マンガ「アルテ」に見るフィレンツェとヴェネツィアと、そのほかのこと

 「アルテ」を読んでいて楽しかったことのひとつに、フィレンツェとヴェネツィアの都市の雰囲気の違いがあります。

 

 作品の中では、ふたつの都市の雰囲気の違いが、とてもよく描かれています。shine

 

 とくに、アルテがフィレンツェからヴェネツィアに移動して、交易都市、ヴェネツィアでの世界規模での新しい情報に目を輝かせる場面!

 

 いつの時代でも、人がより大きな世界を知って、心をときめかせる瞬間の気持ちというのは、そう変わらないのではないかと思わせられます。shine

 

 ヴェネツィアに行くと、女性の衣装がフィレンツェとはまたちょっと違っているというのも、女性としては見ていて楽しいところです。

 

 第5巻の表紙で、アルテが髪にヴェール(?)をつけているのは、ヴェネツィアのスタイルなのでしょうか?

 

 それとも単なる、当時の上流貴族のスタイルでしょうか?

 

 気になります♪

 

 それにしても、この時代の女性の立場の弱いこと。sign01

 

 考えられないような男性社会に、驚いてしまいます。sweat02

 

 そして、個人的には巻末の、作者とご主人がタヌキとキツネの姿になって登場する、「あとがきタヌキマンガ」も大好きです。heart

 

 作者とご主人が、仲良さそうなタヌキとキツネの夫婦の姿になっているところが、ほのぼのとしていてイイ感じです。sun

 

 また、ここでは作品を書いた時の裏話なども出てきて、それもおもしろいです。

 

 たとえば作品の中で描かれているパンは、はじめのうちは時代考証のとおりに、「美味しくなさそう」に描いているのですが、途中から読者を楽しませるために、美味しそうに書いている、というような話も出てきます。

 

 そのほか、当時の食べ物事情や結婚事情なども、「そうだったんだ~」と思わせられます。

 

 時代の雰囲気、場所の雰囲気、生活の様子などが、とても感覚的に伝わって来るというのは、このマンガを読む時の楽しみどころのひとつです。art

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働きたくなるマンガ、「アルテ」が好きです♪

 最近「アルテ」というマンガを知りました。

 

 表紙の絵にひかれて手にとり、さっと内容に目をとおしてみたら、即、気に入って、ほとんどひと目ぼれの状態で読み始めました。shine

 

 舞台は16世紀の初頭のフィレンツェです。

 

 アルテは、あまり裕福ではない貴族の娘ですが、絵を描くことが好きだったので、画家になりたいと考え、職人の工房に弟子入りを申込みます。

 

 ところがどこに行っても、女だからという理由で、描いた絵さえも見てもらえません。(この当時、工房で働けるのは男性だけだったそうです。)

 

 門前払いの連続ですが、自分の道は自分で開くしかないと、勇気を出して最後の工房の門を叩きます。

 

 女だからという理由で、そのとっかかりさえもつかめないという、あまりにも大きな壁を前にして、でも、そこで負けないのがアルテです。

 

 怒りをエネルギーにして、はじめの壁を打ち破り、そこからは持ち前の明るさで、どんどん道を開いてゆきます。

 

 女の子らしいやわらかさと、男の子のような元気を兼ね備え、世の中に染まらない素直な心で、次々と出会う人を味方に変えていくアルテの姿は爽快です。shine

 

 また、このマンガは、現代にも通じる「働く」ということについて、いろいろな示唆を与えてくれるマンガでもあります。

 

 アルテが依頼主からの依頼を受けて絵を描く時、その絵はいったい誰のために描かれるべきなのか。

 

 絵を描くという行為の中でも、画家の中には様々な思いや状況があるわけですが、その中で画家が一番に考えるべきこととは、何なのか?

 

 アルテは、師であるレオとのやりとりで答えに気がつき、初仕事をやりとげます。art

 

 画家としてのアルテの働き方も素敵ですが、脇役で出て来る人たちの様々な働き方も、魅力的です。

 

 高級娼婦のヴェロニカさん。お針子のダーチャ。途中で出てくるパン焼き職人さんなど。

 

 中でも私が好きなのは、ヴェロニカさんの働き方です。shine

 

 高級娼婦という立場を、私がどの程度理解しているのかもよくわかりませんし、また、その立場を職業としてとらえていいのかもわかりませんが、作中のヴェロニカさんの働き方には、ある種の誇りさえ、感じます。

 

ヴェロニカさんは、自分が職業として人との関わりの中で提供するべき役割を、自分でしっかり、コントロールしています。shine

 
これは、この文章を書いている私自身が、むしろ(はじめの頃の)お針子のダーチャのように、仕事にふりまわされるようにして働いていることもあり、大変な尊敬を感じながら見てしまいます。

 

仕事を自分が動かすのか、それとも仕事に自分が振り回されるのか、これは現代にも通じる、働き方の大きなポイントではないでしょうか?shine

 
このマンガを読んでいると、私はどうしても「働く」ということについて考えたくなり、また「働きたく」なってしまいます。

 

作品の随所に、あまりにも魅力的な働く人の姿が出て来るので、私ももっと、より良い働き方をしたくなってしまうのです。shine

 

「アルテ」は現在、5巻まで読みましたが、5巻からは舞台がヴェネツィアに移って、アルテの新しい生活が始まります。

 

私としては5巻から登場した、強烈な魅力を放つ貴族のお嬢様、カタリーナが可愛くてたまりません。ribbon

 

まだ子どもながらも、どう見ても、絶対に時代には染まりそうもない、はっきりとした個性を感じさせるカタリーナ。thunder


 
この子も、どんな生き方をしていくのか?

 
将来がとても楽しみです。cherryblossom

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日本人は、どうしてデモをしないのですか?

 数年前のことです。

 

 ある自主上映映画の上映会があり、都内の某有名私立大学へ出かけて行きました。movie

 

 上映会の後に、主催者を中心とした懇親会があり、私も参加させてもらいました。

 

 そこには主催者である大学の先生や学生の方々と、上映された映画の関係者、そして留学生やボランティアの方々が集まっていました。

 

 皆さん、その私立大学の関係者がほとんどですので、私にとっては、とにかく頭の良い人たちばかりです。

 

 ボランティアの方たちが作って下さったお料理をいただきながら、その日の映画のことや、映画に関連した経済のこと、それから世の中一般のことなどについて、発言形式でいろいろなことをお話していました。

 

 その中で、参加されていた、ひとりのアメリカ人の先生がその場の参加者に、ある問いかけをしました。

 

 それは「日本人は、どうしてデモをしないのですか?」という問いでした。

 
参加者の大部分は日本人だったと思うのですが、不思議と誰もこの問いに、はっきりとした答えができませんでした。

 

 私も考えてみたのですが、どうもその質問がピンとこないという感じで、なかなか答えが浮かびませんでした。

 

 ひとりの日本人の参加者が、「日本人はデモのような強い表現よりも、キャンドルを灯して意思表示をするような、穏やかな表現の方を好むのだ」ということを、繰り返し説明していましたが、それは今ひとつ、先生には感覚的に伝わっていない様子でした。

 

 また、ヨーロッパ出身のある参加者は、自分の国ではデモはめずらしくないことだと、話していたと思います。

 

 私は発言しませんでしたが、頭の中でぼんやりと、いくつかの考えが浮かんでいました。

 

 デモというのは、普段から社会活動をしているような、特別な人たちがするものだから。

 

 あえてデモをしてまで、自分の意思を表明したいような状況でもないから。

 

 デモなどやっても、どうせ世の中は変わらないから。

 

 だいたいデモに行くなんて、時間もかかるし面倒だから。(そのような活動に、自分の時間を使っても、自分の時間がもったいない。)

 

 だいたい、そのようなことでしたが、それでもその中の、いったいどれが自分にとって、一番大きな答えなのかはわからないままでした。

 

 それから数年がたち、世の中の状況が少し変わりました。

 

 そんな頃、たまたま以前の職場の同僚たちと集まっていた時に、ある同僚が駅前の広場をとおりながら言いました。

 

 「私、この間、ここでデモに参加して歩いたのよ」と。shine

 その方は、原発反対のデモに参加したそうです。

 

 意外なところから「デモに参加した」という言葉を聞いて、私の中のデモというものに対する垣根が低くなりました。

 

 その方は決して特別な活動家というわけではなく、私にとってはまったく普通の同僚だったのです。

 

 そしてさらに数年がたった後、今度は私もはじめて、デモに参加しました。shoe

 

 仕事が終わった後に出かけていって、とくに大声を上げたりはしませんでしたが、知らない人たちと一緒に大勢で、日比谷音楽堂から国会議事堂に向かって歩きました。

 

 周囲はみんな普通の、静かな人たちでした。

 

 11月の寒い夜でした。night

 

 荒々しくもなく、キャンドルこそ持ってはいませんでしたが、主催者以外の多くの人はほとんど静かに歩いていました。

 みんな、その時に決められてしまいそうな法律が嫌だったので、「その法案は嫌だ」という意思表示のために歩いたのです。

 

 その法案は結局、ずいぶん無理矢理、可決され、翌月には法律になってしまいました。

 

 あれから同じような経過で、何件の法律が決まってしまったことでしょう。

 

 いちいちデモに行っていたら、こちらの生活がもたなくなってしまうようなペースで、次々と法律が作られてしまいます。sweat01

 2017年3月の現在、今度は共謀罪、そして次はいよいよ憲法改正でしょうか。

 

 今までの流れを見ていると、たしかにデモが行われても、結局、法律は決まってしまうようです。

 

 それでも私はこの最近、あの日のアメリカ人の先生の問いかけを、何度も思い出してしまうのです。

 

 日本にいると、デモなど「ない」という状況が普通です。

 

 でも、日本の外に出て見れば、そこにはまったく違う「普通」があるのでしょうか?

 自分の信条とは違う方向に、政治家が何かをしようとするならば、とにかく「自分は嫌だ!」と主張する文化があるのかもしれません。

 

 最近、私は、ようやくあの夜の先生への答えに気づきました。

 

 「日本人だって、本当に嫌だと思った時は、数は少ないけれどデモをします。ただあの頃は、まだまだ世の中が穏やかだったから、わざわざデモに行くほどのことでもなかったのです」。shoe

 

 それならば、日本人にとっての「デモをするほどの出来事」とは、いったいどういう出来事なのでしょう?

 

 もしもあの晩、私が答えられていたとしたら、その先、もっと興味深い話し合いを、私は聞くことができたかもしれません。

 

 あの頃は、自分がまさかデモに行くなんて、まったく思ってもいなかったのですが。

 

未来というのは、本当にわからないものだと思います。pen

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映画「スノーデン」に見る、人としての心

 オリバー・ストーン監督の映画、「スノーデン」を観てきました。

 

 私は昨年の9月に「シチズンフォー」も見てあるのですが、それとは別に、こちらの「スノーデン」もとても好きになりました。shine

 「シチズンフォー」では、エドワード・スノーデンという青年が世界に示した、あまりにも崇高な問いに圧倒されましたが、こちらの「スノーデン」では、この問題に関わることになった、スノーデンをはじめとする人々の心の動きに共感を覚えました。

 

 自分の信条に反する行動をしなくてはいけなくなった青年の、人間らしい苦しみがとてもよく表現されてあったと思います。

 

 アメリカのために行動していた青年が、気づいたらアメリカ人を監視する立場になっていたという矛盾が、見事に描き出されてありました。

 

 自分たちが何をしているのかに気づいたエンジニアたちの表情は、現場で戦闘に駆り出された兵士たちの落胆と同じでした。

 

 国のためにと思って志願した行動が、結局は国に裏切られている自分を浮かび上がらせてしまう結果になったというのは、ずいぶんやりきれない話です。

 

 国家による監視という、あまりにも大きすぎる出来事を前にして、自分だけがひっそりと身をひいて、知らぬ顔をして生きるという道もあったはずですが、スノーデンは生命がけの暴露という道を選びました。

 その勇気を、同じ心を持つ人は、しっかりと受け止め、未来に生かしていかなくてはいけないと思います。

 

 映画の見どころはたくさんありますが、個人的にはスノーデンと恋人のリンゼイさんの関係が好きです。

 

 リンゼイさんは、結局、スノーデン氏と一緒にいるために、ロシアに行きました。

 

 女性としては、そこまで愛せる男性に出会えた運命がうらやましい!heart

 などと、ふざけたことを言っている場合ではありませんが、映画の中では、このリンゼイさんとスノーデン氏の心の交流も、大きな見どころです。

 現在、ロシアで暮らしているという恋人たちの、安全と幸せをお祈りいたしますshine

 

*終了間際のようですが、都内でもまだ上映があるようです。
 リンク先は映画「スノーデン」のサイトです。
(サイトが開くと音が出ます。ご注意ください。)
http://www.snowden-movie.jp/

*こちらはDVDの「シチズンフォー」です。

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訂正追加!

いきなり、前の記事の最後に訂正を加えました…。sun

「この、あわて者!(笑)」sweat01

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