« 2009年11月 | トップページ | 2010年2月 »

2010年1月

本 : 「株式会社とは何か」(友岡 賛 著)

 株式会社って、どうしてあんなにお金を儲けようとしたがるのか、私たちはちゃんと理解して働いているのでしょうか?

 日本にはかつて「過労死」という、とても壮絶な死に方がありました。会社で働き過ぎて、死んでしまうわけです。

 そうした現象がどうして起こるのかということを考えると、やはり私たちはほとんどが、資本主義、そして株式会社というものについて、たいして何も知らないからではないかと思います。もちんろ「エンデの遺言」を知る前の私もそうでした。

 この本は会計の本です。著者は慶應義塾大学教授です。

一般書ですので、ある程度の簿記の知識があれば読めますが、それでも学者が書いた本ですので、言葉は優しいのに、時々ちょっと読みにくいです。

 ただ私は、この著者の方のすっきりとした言いっぷり!がとても好きです。

 例えばまえがきの中でこの本の立場を示す「企業の社会的な責任などクソくらえ」という言葉など、本当にすっきり!してしまいました。(笑)(そーだそーだ!)

 株式会社というものをどう捉えるかという、抽象的な話は少々面倒ですが、株式会社の歴史についてはとても説明がわかりやすく、おもしろいです。私は経理事務員なのですが、この本を読んで決算、監査など、経理の実務の意味がよく理解できました。

 でも私がこの本の中で最も驚嘆したのは、著者があまりにもはっきりと言いきってしまったあるひと言です。その言葉を読んだ時、はじめはあまりにも思いがけない言葉で、まったく意味がわかりませんでした。そして意味がわかった時には、それこそ空から月が落ちてくるかを思うぐらいびっくり!しました。

 「株主は、自分で自分の財産を運用するのはメンドクサイから、経営者を雇って、役員報酬を払いながら、経営者に自分のお金を増やしてもらっている…の?」ということが理解できた時、私はそれまでとても不思議でたまらなかった株式会社についての疑問が一気に解けました。

モバイルリンクはこちらです。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

本 : 「豊かな資本家になるための成功塾」(久保雅文 著)

 この本を買ったのは2007年の秋頃だったと思います。

 その頃私は「資本主義って、いったい何だろう?」と、とても不思議に思っていました。資本主義というのは、とても不思議な存在だと思います。

 というのは、私たちは資本主義社会に生きているというのに、誰も資本主義というものを明快に説明できないのです。経済学者は大変難しい説明をしますが、普通の人には全然意味がわからないので実用性がありません。

 そうした中で、この本は決して学術書ではないのですが、資本主義社会というものを、とても具体的に説明してある本でした。私は、自分が資本家になろうとは思いませんでしたが、資本主義とは何かを知りたいと思い、この本を買いました。

 著者が説明している資本主義社会の構造は、本当にそのとおりだと思います。そして著者が主張している、「私たちが受けている学校教育というものは、労働者を育成する教育である」ということも、今では本当にそうだと思います。

 不労所得を肯定する著者の立場には、私は反対ですが、現実的な資本主義社会の解説書としては、著者が説明していることは正しいと思います。

この本を読んでも確実に資本家になれるというわけでも、資本主義社会の構造の問題点がわかるわけでもありませんが、資本主義社会とは何かを現実的に知るためには、とても役に立つ本です。

 またこの本には、「エンデの遺言」を考えていく上で、大変重要なヒントが示されてありました。それは「簿記会計の仕組みがわかれば、資本主義社会の仕組みがわかる」と、著者が主張していたのです。

私はこの箇所を読んだ時、とても驚いてしまいました。

というのは、私はいちおう簿記会計の知識はあるつもりでいたのですが、それなのに資本主義社会の仕組みが理解できていなかったのです。

著者が示してくれたヒントから、簿記会計の仕組みを見直してみたところ、なるほど、資本主義社会への具体的な理解が進みました。

モバイルリンクはこちらです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年11月 | トップページ | 2010年2月 »