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リスクコントロールと沖縄のもあい(模合)

 「コーポレート・ガバナンス 経営者の交代と報酬はどうあるべきか」(久保克行著)という本を読んでいたら、株式会社(有限責任で譲渡可能な株式の場合)という仕組みのメリットは、投資によるリスクを小分けすることで、リスクの高いプロジェクトへの出資を集められることにあるという記述がありました。

 著者はシェイクスピアの「ヴェニスの商人」に出てくるアントーニオの話を例に、リスクの高いプロジェクトに自分のほぼ全財産を投資してしまうことの危険性を説明していました。もしもアントーニオが株式会社の有限責任制度を活用して、複数のプロジェクトに小分けして投資をしていれば、というわけです。

 そのように考えてみると、たしかに株式会社という仕組みは、人間の「今持っているお金は失いたくない」という気持ちにたいして、「そういうことなら、お金を出してもいいよ」という誘因を与えることができる、賢い仕組みだと思います。実際にそのようにして、人間の社会は大きなプロジェクトを次々と実現してきたのだと思います。

 ただシルビオ・ゲゼルっぽい発想で、「お金で何かを買わずに、お金を長く持ち続けている人には、時間の経過とともに課税をしましょう」ということになると、このリスクの位置づけは逆転してしまうと思います。

でも今はちゃんとした、お金が価値を保蔵する社会の範囲内で考えてみたいと思います。

 株式会社という仕組みはたしかに、たくさんの人からお金を集める仕組みとしては、とても良い仕組みだと思います。

でも同時に問題があるように思うのは、プロジェクトの結果儲かったお金は、プロジェクトを実際に動かした人たちにはあまり配分されなくて、もともとお金を持っていて、お金を出してくれた人たちのところに返っていってしまうので、社会の格差が維持されたままになってしまうことではないかと、思います。

「なかなかうまくいかないねー♪」などと考えていたら、ふと同時並行で読んでいた本の中に、おもしろいお金の仕組みが出ていて、何か解決のヒントにならないかな?と、少し考えてしまいました。

 本は「カフーを待ちわびて」(原田マハ著)という恋愛小説です。沖縄を舞台にした小説で、私がおもしろいと思ったのは、沖縄地方の「もあい」(模合)という習慣です。

主人公の男性は、好きになった女性にプロポーズする結婚資金を集めるのに、もあいという仕組みを使うのです。もあいというのは、地域の仲間内で定期的に飲み会を開きながら、メンバーの中で一定額を全員から集め、集まったお金をメンバーの中の誰かに貸してあげる仕組みのようです。貸してあげるのは2か月間。

普段はひとり1万円程度を出すそうですが、この時は主人公の大勝負!なので、仲間たちがひとり10万円を出してあげていました。

 これは返済期限があるので、出資というわけではないのですが、なんとなくこういう感じの出資とか、あるいは融資の仕組みはできないかな?と思いました。

 もあいの特徴は、小さな地域内でのお金の融通なので、メンバーはお金を出してくれた人たちを裏切ることができないという、メンバー内の関係にあると思います。(実際には、メンバーがもあいのお金を持ち逃げしてしまうという事件も時々、沖縄では起こることがあると聞いたことがあります。)

 現代だと人の移動も激しいし、なかなかお金に関して人が信じ合うということは、難しいと思います。

 でも例えばネット上などで、あるプロジェクトの計画が発表されて、社長さんの顔やプロジェクトの概要やお金の動きが公開されていて、その上で小口の融資を募るというお金の集め方があったら?

例えば私だって3年間ぐらい使わない1万円程度なら出せるかも知れないし、返済と金利はお金ではない財やサービスでいいかな♪などと、小さなアイデアを思いました。

 ただ実際に「1万円出せるかな、どうかな?」と、今はちょっと悩ましい本音です。(笑)

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