« 経済の女神さまのお顔を見る時間 | トップページ | 福沢諭吉サンと複式簿記 »

「本当の仕事」をしています♪

 最近は忙しいので、経済のことは考えません。毎日毎日を、ただ目先の仕事をこなして過ごしています。

 好きだった、人間が幸福になれる経済の仕組みを考えたり、お金の仕組みについて考えることもなく、ひたすら目の前の「現場」をクリアして行く日々は、資本主義社会の一部でありながら、それなのにその向こう側には、たしかな「仕事」が存在する世界であると感じます。

 私が自分の仕事のために努力をするということは、私の仕事を受け取ってくれる人に、ささやかでも何かを差し上げることができるという、今の私の仕事は、そういう種類の仕事です。

 私は毎日、自分の能力不足を補うべく努めながら、それでもその先にある「本当の仕事」の楽しさに思いを馳せ、いつになく自分でも「よく、がんばっているよネ♪」などと自分に語りかけ、かなり忙しい時間を過ごしています。

 経理事務員だった時の私は、自分の仕事が誰の幸福につながり、誰のために残業をしているのか、自分でまったく知りませんでした。本当は株主のためであり、上司のためだったのかも知れないと、今は思います。

 だから、仕事の向こう側が見えなかった。

 最近は帰宅も遅く、睡眠不足の日々が続いていました。

 一昨日は久しぶりにしっかりと眠ることができ、そして自分の時間が少しできました。近所つきあいで配達される、あまり興味のない新聞に目をとおし、なんとなくネットも見てみました。

 ネット・サーフィンをしていたらいつの間にか、あまりにも大きな音楽の中に取り残された、小さな、音の出ない楽器のような、心細い気持ちになりました。

 メキシコ湾の原油の流出はようやくおさまり、汚された海は真っ黒く淀んでいて、そうして日本ではたくさんのおかしな気象で雨が降り、海は濁り、人間や魚が痛めつけられていました。自然が好きな私にとっては、その記事はとても痛い…、と感じます。

 そうして同じ情報の海の中には、経済に関する記事もあり、債権、金利、株価など。

 地球の経済は生きていて、まるで地球の表面の雲のように、動いている。その様子はまるで、止まらない大きな音楽のよう…。

 そういう大きな音楽の中で、音の出ない小さな楽器のように立ちすくみ、流れてゆく経済の奥にある、決定的な矛盾を見つめる気持ちは、ほんの少しだけさみしいような。

 でも今はもう、だまってそのまま、立っていたい。

 世の中がどのような方向に流れていくとしても、私の今の仕事の先には「ありがとう」と言って下さる人もいて、それこそが、地球の経済社会における「本当の仕事」だと感じます。

 特定の株主のために利益を上げようとして、たくさんの働く人たちの幸福を抑えたり、地球の自然を痛めたりしてしまうのは、「本当の仕事」ではないと思うのです。

 「本当の仕事」はできるだけ誰も傷めずに、誰かの現実的な幸せを支え、増してあげることだと思います。世の中で、特定の誰かのお金をもっと増やしてあげることよりも、お金のことにはあまりとらわれず、素直に誰かを楽しくさせたり、地球の役に立つことを表すこと。

 幸い私は今、その方向の道を歩いています。

 地球はある意味、無邪気な星で、世の中のあらゆる人たちが、お金の蓄積を善と思い、その価値観の音楽を奏でていて、その中でひとり音もたてず、お金の蓄積に疑問を抱いている自分。

 とてつもなく孤独だとも言えますが、でもあまりに確か過ぎることなので、そうする以外にしかたなく。

 今はただ、流れゆく音楽は聞き流し、自分の中のひそやかな音楽と一緒に、自分の「仕事」をしようと思います。

 地球の経済には2つの顔があり、何も生産することなく、お金を蓄積してゆく経済と、お金はサラサラと手放しながら、世の中の役に立つサービスを与え合う経済があります。

 私は今、後の方の世界に生きていて、経済の美しい側の世界です。

 この世界の楽しいところは、素直に働けば確実に、ピュアな笑顔に出会えることです。

|

« 経済の女神さまのお顔を見る時間 | トップページ | 福沢諭吉サンと複式簿記 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/52049/49033809

この記事へのトラックバック一覧です: 「本当の仕事」をしています♪:

« 経済の女神さまのお顔を見る時間 | トップページ | 福沢諭吉サンと複式簿記 »