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結論です。(その1)

 まったく信じられないことかもしれませんが、エンデの示唆の先にあるものは、「スマートグリッド型電子マネー、のようなお金」です。(厳密に言うと、ちょっと違うのですが。)

 

 突拍子もない考え方だと思われるかも知れません。

 

 でも、おそらくそうだと、私は思っています。

 

 たとえば地球上のどこかで、自分が食べる量以上のニンジンを生産して、持っている人がいるとします。(もちろんニンジンでも、キャベツでもいいのです。)その人は、自分が消費する以上の量のニンジンは、誰かにあげたい、あるいは売りたいとします。

 

 そしてそこに、そのニンジンをほしい、食べたいという人が現れたとします。両者の希望が一致しました。

 

 その時ポンッ!shineと、突然お金が誕生し、そのニンジンの代金分の金額が、ニンジンを買いたい人から、売りたい人へと移動する。

 

そこで終わりです。

 

 お金が移動した後の、ニンジンを売った人の残高は、残ってもいいし、残らなくてもいい。どちらでもあまり、意味はありません。

 

 もしも残高を残しておくのであれば、その時には、誰がいったいどのぐらいの残高を持っているという、「残高へのとらわれ」は捨てるべきです。誰がたくさんお金を持っていてもいい、持っていなくてもいい。

 

 その時、そこに生産されてある生産物があり、それを消費したいと望む人がいる。それならばその生産物が移動して、消費されればそれでいい。生産物の移動を記録しておきたければ、お金を使えばいい。記録しておかなくてもいいと思えば、ただ、あげればいい。

 

せっかく生産したのに、誰にも消費されずに腐らせてしまうよりは、よほどいい。

 

それが「経済的」ということです。

 

 人間同士の関係では、生産物を生産して、ほかの人にあげた人は「貸し」を作った人であり、もらった人は「借り」ができた人です。その「貸し」と「借り」の関係を表す道具が「お金」でした。

 

 それはほんの少しだけ、たとえば職場で誰かから、旅先のお土産のお菓子をもらった時、「ありがとう」と言って、「いつかお返しをしよう」と思う時に、「もらったことを、覚えておこう」と思う感覚と似ています。

 

 記録をするために、お金を渡す。「貸し」と「借り」を表す瞬間だけ、お金が必要でした。

 

 そして表し終わったら、そのお金にはもう、それほどたいした役目はありません。

 

 個人の残高は、プラスでもいい。でも、マイナスでもいい。

 

 社会に生産された生産物があり、それを消費したいと望む人がいるのであれば、そこをお金によって、消費に導くだけでいい。個人個人の残高が、ゼロでなくてはいけないということはないのです。

 

たとえその人のお金の残高がマイナスであっても、社会がその人に生きていてほしいと思うのであれば、生産物を分けてあげていい。公平、不公平の判断は、お金の有る無しによって表示されるべきではなくて、お金とは別の面から見た、社会のルールによって表現されるべきなのです。

 

「残高はゼロであるべきだ」と主張できるのは、人類の一番はじめの一人の人だけです。あとは誰であれ、誰かの借りや、貸しの中に織り込まれた状態で生まれ、生きています。

 

どんな天才的な才能を持っている人でさえ、学校と家庭教師のみならず、社会にすでに存在していた無償の情報を栄養とせずに、天才の才能を発揮した人はいません。

 

 お金をこのように、取引の都度発行されるようにしておけば、お金と、実体のある生産物の世界の関係が、逆転します。

 

地球では長いこと、科学技術が未熟だったので、そのようなお金が作れませんでした。

 

電子マネーがようやく普及して、数字だけのお金が出てきました。でもまだ「残高へのとらわれ」が残っています。

 

ここに書いた考え方は、地球上の常識からは、あまりにも飛び過ぎていると、私も思います。でも、どうやらそこがこのブログの目的地のようです。

 

「エンデの遺言」からはじまった長い旅が、ようやく目的地を見つけたみたいです。まるでひとつの惑星から、ほかの惑星に飛んできたような旅でした。

 

いくつか、書き記しておかなくてはいけないことはありますが、でもあと少しです。

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