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結論です。(その3) 経済の概要と、減価について

 昨年の記事で「経済の二重構造」というスライドを作りました。その時に「生活循環shine」というスライドも作りました。

 

 これは、お金というものへの注目から、ちょっと視点を大きくして、「経済って、いったい何をしているのだろう?」という視点から、人間がしていることを観察したものです。ロビンソン・クルーソーからはじまって、お金を使った交換が出てくるあたりまでが、「経済の概要shine」です。

★★★★★★★


 人間はひとりでいても、自分の食べ物を手に入れて、それを食べることで、未来に生命をつなぎます。体を守る衣服を作って、未来に生存をつなぎます。住む家を作って、ゆっくり眠ることで、生存を未来につなぎます。

 

 食べ物を手にいれたり、衣服を作ったり、住む家を作ったりすることは「生産」です。

 

それにたいして、食べ物を食べたり、衣服を着たり、作った家に住んだりするのは、「消費」です。

 

「生産」と「消費」はつながっていて、どちらかが存在しないと、人間は死んでしまいます。(ひとりの人間が、無人島で食べ物を探しに行かれなくなった時、その人はいずれ死んでしまいます。)(「生産」しなくても、最初から食べ物があれば別ですが…。)

 

 「死ぬ」ということは、その人の明日が来ないということです。つまり「未来の生存に、つながらない」ということです。

 「生産」が先にあり、「消費」はあとからです。

 (ちなみに「生産」と「消費」は、動物の世界にもあるのかも知れませんが、おそらく経済の世界の言葉だと思うので、今は「動物にも生産と消費があるのか?」ということについては、ふれません。)

 
ひとりの人間の、1日の行動の中に「生産」と「消費」が存在し、それは「眠り」で区切られます。sleepy

 人間は毎日起きて行動し、夜は眠りながら、この「生産」と「消費」のサイクルを、過去から未来へと回転させています。これが「生活循環」です。clock

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 これがひとりの人間の中だけで完結している時、それは「経済」とは言えないと思います。そういう人間がたくさん集まっていたとしても、それはロビンソン・クルーソーの集合に過ぎず、そこには「生産」から「消費」はあっても、「経済」は生まれていないと思います。

★★★★★★★

 「経済」が生まれてくるのは、「生産」と「消費」の間に、「ほかの人間が行った生産との、交換」が始まる時からです。それは同時に、分業と協業が生まれる瞬間です。

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この瞬間から、それまでばらばらだったロビンソン・クルーソーの集団は、複数の生活循環が重なった、社会的な生活循環を回転させることになります。


 「交換」が成り立つのは、誰かが生産した結果が、ほかの誰かにとって、「交換してほしいほどの価値がある」からです。つまり、その人が生産した結果は、ほかの人にとっても役に立つものであり、交換してもらうだけの「価値」があるからです。libra

 これが「経済」という活動なのだと、私は思います。shine


 途中から、お金を使った交換が始まります。dollar


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 でも、お金が生まれる以前から、人間の世界には「経済」という活動は存在していたと思うのです。shine

★★★★★★★

 ところで、このように人間が経済活動を行っている世界には、「減価」という現象が存在するねshine、と指摘した人物がいました。それがシルビオ・ゲゼルshadowです。flair

 そしてほかにも、この世界に「減価」という現象を認めていた人たちflairがいました。それは「会計」という行為をしていた人たちです。libra

 

 減価というのは、「何かの価値が減っていくこと」ですが、言われてみれば本当で、たしかに私たちの世界には「時間」というものがあり、その「時間の経過」とともに、あらゆるものが変化してしまうのです。clock

 

 せっかく「生産」した、「ほかの人にも役に立つ状態shine」も、時間の経過とともに、価値が下がってしまうのです。downwardright

 

 (たとえば、せっかく釣ってきた新鮮な魚fishも、時間の経過とともに古くなって、交換してもらえる価値libraが下がってしまうのです。downwardright

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