« 地域通貨のアイデア例、ひとつ♪(1) | トップページ | 地球の経済は、このままで。 »

地域通貨のアイデア例、ひとつ♪(2)

 「ボランティアと地域通貨を組み合わせて、何かできないかな?」と考えたのは、次のようなことがきっかけでした。

 

 あるNPOのお話を聞いたのです。

 

 そのNPOは、発展途上国の女性に「雑貨を作ることで、自活の道を開いてもらう」、という活動をしているそうです。その製品である雑貨が、とてもセンスの良い品物なのですが、その理由は、プロのデザイナーさんが、ボランティアでデザインをしてくれているからshine、なのだそうです。

 

 これは寄付ではなくて、言わば「サービスの現物提供」です。

 

 そこで、その話を聞いた時、「そういう時は地域通貨を使って、ボランティアをしてもらった記録を残した方が、いいのではないか?」と、私が思ったのです。flair

 

 記録とはつまり、簿記で言うところの仕訳です。

 

 そこで私が考えたのが、正式な会計帳簿には載せないけれど、備忘的な仕訳として、次のような仕訳を、そのNPOに残しておけばいいのではないかと、考えました。(この部分、簿記をご存じない読者さまには、申し訳ありません。)

 

借方)デザイン料  100,000点

   貸方) 発行地域通貨 100,000点 

 

 このように地域通貨勘定として、(「受取地域通貨」勘定と、)「発行地域通貨」勘定を作ればいいと思うのです。

 

 この仕訳は、利益や税金を算出する財務諸表には、関わりません。ただのメモのような意味合いの仕訳です。そして、ボランティアのデザイナーさんには、地域通貨の証書を渡します。額は「もしも、その作業に値段をつけるとしたら、だいたい…」という、額です。(単位は「円」だと問題がありそうです。)

 

 どうしてこのようなことを思いついたのかと言いますと、この団体とデザイナーさんの関係は、今はデザイナーさんが、団体に何を提供してあげられる立場です。でも未来には、もしかしたらこの団体の方が、デザイナーさんに何かをしてあげられる可能性も、考えられると思うのです。

 

 その時、ただのボランティアだと記録が残りません。penまた、もしもそういう時が来たとしても、何かしてほしい側の人は、「協力してもらえませんか?」と、言いにくいかも知れません。

 

 でもその時に地域通貨の証書があれば、「こういうお手伝いをしてほしいのですが、お願いできませんか? ずいぶん前のものですが、こういう証書があります」と、言いやすいのではないでしょうか?

 

 この関係を、今はひとつのNPOとデザイナーさんという立場で考えていますが、その地域通貨ネットワークに参加する団体を、増やしていくのです。そうすると、いろいろな生産物やサービスの「交換ネットワークheart02」ができあがります。そうすれば、知らない人同士でも、こういう関係に参加ができます。heart

 

 ただし「仕訳を切る」とは言っても、地域通貨勘定は、簿記で言うところの資産でも、負債でもありません。dollar

 

 あくまでも「この金額ぐらい、お世話になりました」というメモです。地域通貨を発行したからと言って、「必ずいつか、何かをしてあげなくてはいけない」という、義務ではありません。この場合の地域通貨の世界は、ボランティアを前提としておいて、「権利・義務」という考え方は、入れないのです。

 

 shineいつか、何かができる時に、何かをしてあげればいいし、そういう時がこなければ、ずっとそのままだって、いいのです。shine

 

この場合の地域通貨は、「私は何かを提供してあげられます」、または「私は何かを必要としています」という人たちの間に、「つながりshine」を作りやすくするためのツールです。heart

 

 まだ、まったく雑なアイデアなのですが、そのようなことを考えました。もしかしたら、よく考えてみたら、問題が見つかるかも知れません。

 

 なお、ちなみに先のNPOのお話ですが、その後ネットで調べてみましたが、デザイナーさんがボランティアなのかどうかは、わかりませんでした。

|

« 地域通貨のアイデア例、ひとつ♪(1) | トップページ | 地球の経済は、このままで。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/52049/54358345

この記事へのトラックバック一覧です: 地域通貨のアイデア例、ひとつ♪(2):

« 地域通貨のアイデア例、ひとつ♪(1) | トップページ | 地球の経済は、このままで。 »