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結論です。(その9) 現行のお金の問題点(使用者間の資産運用)

 現行のお金の問題点について、整理しています。

 ひとつ前の記事では、お金の発行者が社会にお金を貸し出した時に、金利を得ようとする発想はおかしいのではないか?と、書きました。

 

 ここからは、お金の発行者に関する問題ではなくて、お金の使用者間での資産運用について、整理します。

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 はじめに確認ですが、私が「お金のあるべき姿shine」と考えるのは、「生活循環を止めないお金recycle」です。具体的に言うと、社会の中で生産者と消費者の間をつなぎ、両者の間で取引が起こる都度、その場所に存在していられるお金です。shine

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 この時の取引を確認しておくと、生産者から消費者には生産物やサービスが手渡され、その時、生産物やサービスを受け取った人は、生産者にお金を渡すという状況です。

 

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この時の、生産物やサービスの移動と、お金の移動は、それぞれ反対方向であり、両者は必ず1セットです。flair

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★★★★★★★

 ところで、私たちの社会における資産運用ですが、「お金をいったん手放すと、お金が増えて戻ってくる」ということになっています。(減ってしまう場合もあります。)

 
資産運用は、運用する人から見ると「お金がお金を生む」とも言われますが、この時、本当にお金は「生まれて」いるのでしょうか?

 

そうでないことは、すぐにわかります。私たちの社会では、お金を「生ませる」ことができるのは、中央銀行と市中銀行だけだからです。そして市中銀行も、信用創造によって、お金は生みますが、それはお金を貸し出す時だけです。

 

ということは、資産運用は「お金がお金を生んでいる」のではなくて、「お金がお金を連れてくる」という方が正確です。資産運用によって増えて戻ってくるお金は、社会のどこかにあったお金が、その人のところに「やってきた」のです。dollar

 

この時、このお金は、いったいどこから「やってきた」のかを、考えてみます。

★★★★★★★

 

資産運用について、私は3種類に分けています。

 

ひとつは、社会の中で、誰かが誰かにお金を貸した時に、お金が増えて戻ってくる金利です。

 

もうひとつは、社会の中で、時間によって値動きのある何かを、値段が安い時に買って、高くなったら売るという、「投機」です。投機は、何かを買うという点では消費と似ていますが、はじめから転売目的で買うので、消費ではありません

 

もうひとつは、株式会社による資産運用です。具体的には株の売買差益と、配当金です。

 

これらの場合、お金が増えて戻ってきた時の、お金の移動は、つぎのとおりです。

 

金利は、お金を借りた人から、お金を貸した人への移動です。dollar

 

投機は、投機に参加した人同士の、お金の移動です。誰かが儲かれば、同時に誰かが損をします。dollar

 

株式会社を使った資産運用は、株の売買差益と配当金ですが、この運用は両方の意味を持っていると考えられるので、次の記事で整理します。dollar

 

ところでこの時、金利にしても、投機にしても、お金を出してあげた人は、社会にたいして、何の新しい生産物もサービスも生み出していません

 

金利を得る人は、もともと持っていたお金を貸してあげただけです。そしてお金とは、もともとただの数値です。(このことは、私たちの社会において、お金を貸してあげる人が、「偉くない」という意味ではありません。)

 

そして投機にいたっては、ただのギャンブルと同じです。どちらも、何も社会にたいして、新しい価値を生み出してはいません。

 

つまり資産運用では、生産者と消費者の交換が成立していないのです。



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★★★★★★★

 私は、資産運用は、社会にたいしてふたつの問題を生み出していると、考えています。

 

ひとつは、資産運用は、もともと生活循環に使われないお金を使用して行われるため、資産運用を容認してしまうと、社会全体のお金が、どんどん資産運用のためのお金として、使われてしまうということです。

 

そうすると、社会の中のお金の量は有限なので、生活循環のために使われるお金の量が相対的に減ってしまい、社会の生活循環が停滞してしまいます。

 

つまり、生産しても、生産物やサービスが売れなくなり、失業者が増えます

 

そしてもうひとつの問題は、資産運用によってお金を得る人は、結局何も社会に価値を生産しないので、社会にただでお世話になっている(?)ような状態になってしまいます。

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