« 地球の経済は、このままで。 | トップページ | 結論です。(その5) 生産と減価について »

結論です。(その4) 生産と減価について

 「生産」についてまとめることは、少しむずかしかったです。

 

 私自身は、人間や動物が生きるために必要な、「ある状態」を生み出すことは、どれもみな「生産」の一種かも知れない、と考えています。

 

 つまり狩猟採集民族が森から食物を得るのも、動物が餌を探しに行くのも、一種の生産なのではないか?ということです。

 

 でも今は「経済shine」という枠組みの中で考えますので、あくまでも「交換を前提として、人間が何かを作り出したり、『ある状態』を作りだすことshine」を「生産」としたいと思います。

 

 「何かを作り出すこと」というのは、つまり「ものを作り出すこと」です。そして「ある状態を作り出すこと」というのは、サービスです。普通は「財やサービス」という言葉を使いますが、私は「生産物やサービスshine」という言葉がいいと思います。

 

 「生産物やサービス」はつきつめて言うと、どちらも人間の労働の結果shineです。人間が一切労働をしなくなると、人間の社会はサルの社会と同じように、「ありのままの自然と、『サルのような姿の人間』の群れ」になります。

 

shine労働が、人間を「人間らしい存在」にしています。shine

★★★★★★★

 

 「生産物とサービス」を分解すると、次のようになります。

 

生産物地球上にある天然資源を利用した、人間の労働力の結果

サービス人間の労働力の結果のみ

 

 生産物ですが、どんな人間も、物質的に無から有を生み出すことはできないので、すべての生産物は、天然資源があってこそ出来上がります。

 

 たとえば海の魚は、海で泳いでいる間は天然資源に過ぎず、人間の食ベ物にはなりませんが、漁師さんが海から引き揚げて、人間のいる場所まで運んであげれば「生産物」に変わります。またすべての植物にははじめの種があり、工業製品には原料があります。fish

 

 太陽や大地や海や空気、水などは、あまり直接、生産物には変わりませんが、間接的に生産物が出来上がることを助けます。sun

 

 サービスですが、これは「ほかの人がほしがるような、『ある状態』を作ってあげること」です。美容師さん、調理師さん、マッサージ師さん、歌手、教師、販売員さんなど、いろいろなサービス業があります。

 

 サービスについては、私たちの世界に存在する「減価」という現象を考えると、もう1段階、分類できます。それは人間の世界に、「より良い状態を生み出すサービスshine」と、「減価を抑えるサービスshine」の2種類です。

 

 私たちが生きている社会には「減価」という現象がありますので、人間の労働によって生産されたすべての生産物と、ほとんどの「ある状態」は、時間の経過とともに、「減価」にさらされます。

 

 すべての生産された生産物は、時間とともにその質が下がります。サービスによって作られた「ある状態」も、変化します。それも、たいがい、あまり人間の役に立たなくなる方向に変化します。

 

 「減価」によって、本来の「ありのままの自然の状態」に、戻ろうとしてしまうのです。

 

 野菜や食べ物は悪くなり、きれいに掃除をされた道路は汚くなり、せっかく切ってもらった髪はのびてしまいます。

 

 そこでまた、その「減価」を抑えるための労働が必要になり、定期的なメンテナンスという労働によって、ある状態が「生産」されなおします。

★★★★★★★

 

 「生産」を整理すると、こういうことです。shine

 

 ものを作る場合(生産物):天然資源sunと労働shineによって、何かを作りだすこと。

 

ある状態を作る場合(サービス)労働shineによって、それまでよりも良い「ある状態」を作り出すこと。また、作り出した「ある状態」を維持するために、減価を抑えたり、減価した分をもう一度、修復すること。

 

「生産」は、だいたいこのようなところだと思います。

 

生産された生産物やサービスは、この後お金を介して交換されます。交換された後に、生活循環の輪の中で、「消費または減価のプロセス」に入ります。

 (生活循環については、こちらの記事のスライドをご参照下さい。)
http://go-go-lemming.cocolog-nifty.com/okanetojikan/2012/03/post-dcd9.html

 

|

« 地球の経済は、このままで。 | トップページ | 結論です。(その5) 生産と減価について »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/52049/54389018

この記事へのトラックバック一覧です: 結論です。(その4) 生産と減価について:

« 地球の経済は、このままで。 | トップページ | 結論です。(その5) 生産と減価について »