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まだ、できることがあるのかも?

 少し前の記事で、お金の残高について、「お金のあるべき姿としては、残高にはこだわらない、ただの、貸し借りの記録であるべきだ」という内容を書きました。

http://go-go-lemming.cocolog-nifty.com/okanetojikan/2012/03/post-6cfb.html

 それで私としては、そのようなお金の形態は、とても現代の人たちにわかってもらえるものではないと思い、「エンデが示唆していた先のビジョンというものは、どう考えても現代の地球の状態からは、実現が不可能なのだと思いました。

 

 私としては、この数年、追い続けていた「エンデの遺言」が、私の中で終わってしまったと思ったのです。

 

 ところが先日、友人と話していたら、その結論は短絡的過ぎたかも知れないと思いました。

 

 私が結論として考えたお金の形態は、現代の地球の状態よりも、人間の心がはるかに進化した状態の社会に適したお金だったのです。だから、実現ということはあり得ない。

 

 でも未来の社会に適したお金でも、現代の社会のお金と、果たすべき役目は同じだったのですお金の目的が、「生活循環を止めないこと」であるのは、まったく同じです。recycle

 

 ただ、社会に生きている人の心が違うので、「生活循環を止めない」という目的のために、個人が所有する、お金の残高の扱いが変わるのです。libra

 

 人がまだ、社会全体で生産する能力が高くなく、働くことを怠けたがり、他人を働かせて、自分はらくをしようと考える人が多い社会では、社会の公平を維持しながら、生活循環を促進するために、個人の所有する残高をはっきりさせる必要が出てきます。

 

怠け者で残高があんまりマイナスの人には、何らかのペナルティを課す必要が出てくるのです。こうした社会は、働かずに奪い合う社会になってしまうので、むやみに他人に奪わせないための措置が必要になるのです。

 

 でももう人々の心が進化して、社会全体の生産力も高くなり、また、誰もが働くことが楽しく、みんなで助け合うことに喜びを見出せるような社会では、ペナルティを課す必要がないのです。だから残高はあいまいで、まったく構わない。heart

 

 現代の地球は、もちろんペナルティを必要とするような状態です。

 

 でもだからこそ、心境が進化している人たちの間では、「地域通貨」という、残高にとらわれない、生産物やサービスの交換ネットワークが、試行錯誤されているのかも知れません。

 

 現代の地球でも、「法定通貨を基本として、同時に、さらに地域通貨という」、2段階層のお金システムの構築ならば可能です。flair

 

 友人は、私が考えついた地域通貨用の仕訳について、「良いアイデアだと思う」と言ってくれました。

http://go-go-lemming.cocolog-nifty.com/okanetojikan/2012/04/post-0ecc.html

 

 この仕訳は結局、通帳型の地域通貨の、そのものなのですが、たとえばこのようにして地域通貨のネットワークを作っておくことで、社会の中のいろいろな、使われなくなってしまった生産物や、生かせずにいる労働力の、交換ネットワークを作ることができれば、結局は資本主義社会でありながらも、その中に新しく、本来の経済の働きを呼び起こすことができるかもしれません。shine

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コメント

素晴らしい考察ですね。
新しい形のお金を使えるかどうかは人々の心の進化次第というのは、本当にそうかもしれませんねぇ。難しいところです。
私も、電子マネーには、様々な可能性があるのではないかと思っています。これまでの地域通貨の運動に限界が見えるのは、人々の心の問題もあるかもしれませんが、何かと手間がかかる面も大きいのではないかと思います。

投稿: こうぺ | 2012年4月16日 (月) 22時35分

こうぺ様

いつもありがとうございます。shine
とてもとてもとても!、うれしく存じます。shine

おっしゃるとおり、地域通貨がなかなか浸透しない原因には、管理者、参加者の手間の問題もおそらくあると、私も思います。

以前に、有名な地域通貨である、千葉市ゆりの木商店街の地域通貨であるピーナッツは、電子マネーだと聞いたことがありましたが、こちらの記事によると、やはりそのようですね。

(こちらのサイトはタイトルがおどろおどろしくて、私はちょっとたじろいでしまいましたが、書かれてある内容はそのとおりなのだと思います。sweat01

http://www.financial-j.com/blog/2010/04/001245.html

私は少しだけ、通帳型の地域通貨を使ったことがありますが、やはり記入が面倒だと感じました。
ただ、地域通貨はたいがい小さな組織から生まれるものですので、なかなか電子マネーにするというのも難しそうですね。

私は、地域通貨がなかなか浸透しない原因には、地域通貨の参加者自身が、「自分たちが何をしているのか、よくわからない」というところにも、あるのではないかと思います。

私自身もはじめは、いったい何をしているのか、さっぱりわかりませんでした。こうしてブログを書くことで、「おそらくこういうことだ」という漠然とした理解が出来上がりつつあるところです。

地域通貨が社会に理解され、浸透すれば、世の中の経済に対する閉塞感はかなり軽減されると思います。
時間はかかるものかも知れませんが、流れを見守っていきたいと思います。

励みになります。shine
どうもありがとうございます。
\(^0^)/

投稿: みほれみ | 2012年4月17日 (火) 23時07分

なるほどですねぇ。確かに、おっしゃるとおり、地域通貨の参加者自身が何をやっているのか理解でいきていない面はありそうです。

考えてみると、お金の残高は本当はただの数値に過ぎずその裏側にある活動がなければなんの価値もない、というような、経済に関する本質的な理解をみんなができるようになれば、地域通貨でなくても今の通貨システムのままでも、もっともっとましな世界になりそうな気がします。

電子マネーについても、おっしゃるとおり、システムの構築であったり、端末の設置であったり、現状はまだまだ簡単に導入できるものではありませんね。ただ、Suica等、便利で相当に普及しているものもありますし、今後いろいろな可能性はありそうです。

まずは、今の経済の仕組みは何かおかしいんじゃないか、と気づいてくれる人が増えていってほしいものです。

投稿: こうぺ | 2012年4月18日 (水) 07時49分

こうぺ様

>経済に関する本質的な理解をみんなができるようになれば、地域通貨でなくても

本当におっしゃるとおりだと思います。
どうもありがとうございます。(^^)

投稿: みほれみ | 2012年4月18日 (水) 23時37分

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