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私が感じる「頭の良さ」とは?

 自分の頭が良いかどうかはさておいて、頭の良い男性が好きです。heart

 

(「自分の頭がたいして良いわけでもないのに、なんて生意気なことを言う女なんだ!annoy」という至極まっとうな批判も、今はさておきます。)

 

もちろん特別に頭が良くなくても、誠実な男性も好きheartですが、(←「ますます、なんて生意気な言い方だ!annoy」と言われてしまいますが、shineshine、それでも)やっぱり私は「頭の良い男性」が好きなようです。heart

 

ところがこの自分で言っている「頭の良さshine」というのが、いったいどういう場面で感じる感覚なのか、ずっと、今ひとつ言葉にすることができませんでした。

 というのは、ものすごく頭が良いとされている有名な人が書いた本を読んでいても、まったくそういう「私の好みの頭の良さ」を感じないということもあるし、そうかと思うとまったく普通の世の中で出会う人の中に、「私の好みの頭の良さ」を感じて、「この人はすごい!」と、はっとするということもあるのです。

 

ところが、ある本を読んでいたら、私が感じるこの「頭の良さ」について、ちょっとしたヒントを与えてくれる内容がありました。経済学とはジャンルが違いますが、「犬として育てられた少年」という本です。

 

この本は「子どもの脳とトラウマ」とうサブタイトルがついていて、著者はブルース・D・ペリー先生という、アメリカの乳幼児精神医学者です。

携帯用リンクはこちらです。

ペリー先生が医大生だった1980年代頃は、心理的なトラウマについて、子どもは生まれつき「すぐに回復する力を持っていて」、自然に「立ち直る」と信じられていたのだそうです。

 

ところがペリー先生は臨床医となって、問題を抱えている子どもたちを診察するうちに、この定説に対する疑問が大きくなります。

 

子どもたちは明らかに「すぐ回復」などしていなかったのです。子どもたちは、自分が受けた出来事のトラウマに苦しんでいました。

 

そして子どもたちは様々な精神的な症状を示していましたが、それらは定説のために、過去のトラウマとは関係のないこととして診断され、「偶然」そうした症状を呈するようになったと考えられていたのです。

 

ペリー先生ははじめて担当した少女について、自分の2人の指導医に相談します。少女は過去に、トラウマとなるような体験がありました。

 

1人の指導医は、精神医学の小難しい用語を楽々と使いこなしながら、「精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM)」を使って、「こういう診断基準にあてはまる」と、てきぱきとした口調で言いました。

 

ペリー先生はその言葉を聞いて「そう思います」と返事をしながらも、「本当はそうではない」と思ったのだそうです。自分が担当している少女には、それらの病名だけでは説明しきれない何かがあると、感じているのです。

 

幸いペリー先生には、もうひとり違うタイプの指導医がいて、その指導医は臨床の経験も生かした考え方をしていました。ペリー先生は、担当している少女の症状だけでなく、彼女自身のことを知り、彼女がどのような生活をしているのかについても知るように促されます。

 

その後、ペリー先生はたくさんのトラウマを抱えている子どもたちの治療の経験を重ねながら、定説を覆すことになるニューロ・シークエンシャル治療モデルという治療方法を確立し、たくさんの子どもたちの回復を促していくのです。

 

その過程について、ペリー先生は「子どもたちが教えてくれた」という表現をしています。

 

私はこの本を読んでいるうちに、自分が漠然と「頭の良さ」と言っていたものが、どういうことなのか、少しわかりました。

 

学問というものは、おそらく理論だけでも、それなりの完成を示せるものかも知れないと思います。たとえば経済学の世界にはたくさんの、数学的に説明された、素晴らしいとされている理論があります。

 

でもそこには、「人間が生きている現実」とつながっていようとするような柔らかさが見られず、理論がすっかり自己満足にひたっているように思える時。

 

私はその理論について、「つじつまがあっていて、すごいですね」とは思うのですが、「頭の良さ」と言う感覚は、まったく感じないのです。そして、はっと心がときめくような、新鮮な感動もしないのです。

 

もしかしたら私が感じる「頭の良さ」というのは、理論と現実のバランス感覚のことなのかも知れません。shine

 

私が感じる「頭の良さ」には、そういう面があるようです。

 

もちろんその根底に、「善良さ」とか「優しさ」があるというのは、前提条件です。shine

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