« 「企業用具説」という企業観 | トップページ | ブログのサブタイトルを変えてみました。 »

「企業用具説」はつまらない…

 「企業用具説」という企業観を知った時は、とてもショックでした。

 

 もともと株式会社という制度は、投資家の資産運用のための組織として発展してきたということは、知っていました。でもだからと言って、「資産運用の価値がなくなれば、その企業はつぶれてもいいじゃないか」とは、あんまりです。

(;;)

 

 企業には、社会に役立つ製品を生み出すという役目がある。そこで働いている人たちの生活もかかっている。その企業が長年の間に蓄積してきた高い技術や、現場のノウハウもある。人の組み合わせと、信頼感が生み出してくる、見えない価値もある。

 

 それなのに、「投資家のお金を増やすという役目が果たせないのなら、つぶれてもいい」なんて…。(!)

 

 でも資本主義社会なのだから、しかたありません。いくら非難しようと、まったく合法です。

 

 資本主義社会である以上、その良し悪しはともかくとして。

 

ただし私は「企業用具説」という企業観で企業を見る人たちは、とてもつまらない企業の見方をしているのだなと思いました。

 

 そこには経済の本来の姿である、善意や愛情によるモノ作りの楽しみshineや、商品を受け取る人に喜んでもらえるという、期待や満足感shineがまったくないからです。

 

 自分たちの作った製品が社会に販売されていくことで、その製品やサービスを受け取る人たちが、どれほど楽しく、有難く、安全に思うことか。shine

 

 そういう社会のネットワークの向こう側に製品を届ける楽しみheartを、企業用具説はまったく知らないからです。

 

 企業用具説の立場に立てば、その企業は武器を作っていようが、あまり社会の役に立っていなかろうが、投資家の利益を生み出していれば優良企業です。

 

 企業の中で技術を磨き、組織がスムースに運営されるようにと工夫を重ねていく、そういう企業の面白みsunを企業用具説はまったく知りません。

 

 だから企業用具説という企業観は、とてもつまらないものだと思います。

 

 でも企業用具説のような立場は、案外身近ではないかと思います。

 

私たちは値上がり益を期待して株を買う場合、おそらくほとんどの人が「企業用具説の支持者」であるようなものです。 デイトレードであれば、その企業が何を作っているのかを知らなくても売買差益を得られます。

 

もちろん私だって「この株は値上がりしたら売ろう」と思って株を買う時は、企業用具説の支持者のようなものです。dollar

 

 資本主義社会なのだから、まったくそれでいいのですが…。

 

 そして、しかたのないことですが。

 

 でもやはり、あまり気持ちの良いものではありません。

 

 企業用具説と企業制度説はまったく違う立場のものであり、資本主義社会なので企業用具説はしかたありませんが、でもやっぱり本来は企業制度説shineの方が、世の中が幸福で楽しくなって良いと思います。heart

*4月1日に少し書き直しをしました。

|

« 「企業用具説」という企業観 | トップページ | ブログのサブタイトルを変えてみました。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/52049/57077551

この記事へのトラックバック一覧です: 「企業用具説」はつまらない…:

« 「企業用具説」という企業観 | トップページ | ブログのサブタイトルを変えてみました。 »