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「平野正樹写真展 After the Fact」より

 「平野正樹写真展 After the Fact」ではいろいろな、昔のお金や国債、株券、保険証券などが展示されてありました。写真はその中のひとつで、株券です。(1981年発行のものです。図録をさかさまにして撮影しました。)

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 私はこの時まで「株券」というものを見たことがありませんでした。

 

 簿記の資格を取った時に「株券」という言葉については知りましたが、私が経済に関心を持つようになった頃にはすでに、電子化されていたように思います。

 

 はじめて見る「株券」は、とても新鮮に思えました。

 

 ただの電子情報ではなくて、きちんと形が存在している株券です!

 

 平野正樹写真展では、その写真がなんとB0サイズ(1030×1456mm)で展示されています!!!

 

 まじまじと見つめてしまいました。

 

 見ていて驚いたのは、昔の株券は手形のように「裏書欄」を持っていたのだということです。

 

 今まで考えたこともなかったことですが、もしかして昔の株券というのは、所有者が変わるたびにいちいち、裏書譲渡をしていたのでしょうか?

 

 もしもそのようなことをしていたのだとしたら、昔の株の売買というのは、ずいぶん悠長な時間をかけて行われていたのでしょうか?

 

 大変不思議に思いました。

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 こちらの写真は金買入証書です。

 

 1938年に制定された国家総動員法に基づく金属類回収令によって、金属類の事実上強制買い上げがあり、マンホールの蓋から家庭の蚊帳の釣り具までと、とにかくいろいろな金属類が回収されたのだそうです。(もの知らずな私は、このこともまた知りませんでした。)

 

 写っているのはずいぶん汚れた、きたらならしい紙ですが、写真家さんがアートとして旭日旗と同色の背景を置いてあり、その対象性はかえって印象的に思えました。(実際の写真はもちろん、もっと美しい色をしています。)shine

 

 証書の文字を読んでみると、右端には縦書きで「長期戦!!! 金デ銃後ノ御奉公!!!」と書いてありました。

 

 わずかな文字数の中に「!!!」と、3つのエクスクラメーション・マークのセットが2回も出てくるという、大変感情的な文です。sign03

 

(まるで私がブログで書く文みたい?)

 

^^;

 

 証書内の表の中には買い上げられた金属の品名、個数、金額などが記入されてありました。

 

 読みにくい文字をなんとか読んでみると、「時計」、「純金鎖」、「指輪」などと書かれてあるようです。

 

 背景には敵の様子をうかがっているかのような、兵隊さんたちの後姿。

 

 家庭の鍋釜やアクセサリー類、お寺の鐘までがただの金属として強制的に回収されてしまったという時代。

 

 戦争のために、生活の道具を回収されてしまうのも困ったことですが、同時にまた、いろいろな思い出なども込められていたであろうアクセサリー類を回収されてしまうということも、ずいぶん悲しいことだったであろうと思います。ring

 

 この証書からは、ものものしい時代の雰囲気が、ありありと伝わってきました。

 

 こうして見てみると、このような過去のお金や証券類からは、ずいぶんいろいろな情報が得られるものだと思います。shine

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