« 「平野正樹写真展 After the Fact」より | トップページ | 「時間の花」が意味するもの »

経済学者の技量と人間性

 

 以前からアダム・スミスとケインズが好きでした。私はその著書をきちんと読むこともできないし、伝え聞きの情報しか得ていないにも関わらず、どうしてなのか好きなのです。book

 その理由が自分でもよくわからないというところがあり、いまひとつ不思議に思っていたのですが、最近ある出来事をとおして理由がはっきりわかりました。


 
この半年ほどのことですが、私はある経済学者のサイトをよく見に行っていました。その先生の経済学的な記事がおもしろかったのです。 

 私にとって経済学というのは、もちろん大変難しいものです。でもその先生の記事を読んでいるとどうしてか、経済学というものがとても面白いものだという気持ちになるのです。upwardright

 

 ところが最近、その先生の人間的な部分に関する情報が見つかって、その結果、ジェット・コースター並みの急降下で、その先生の印象は地面の底(?)に沈みました。downwardright

 

 ずいぶんと…、かなりの人間性だと思います。私としては不快のレベルは、かなり「強」!sweat01

 

 ところがどうしてか、その先生の経済に関する記事はおもしろいのです。sun


 ………?


 
人間性は目をそらしたくなるほどだけど、経済の記事はおもしろい…?!sweat01

 

 経済学的な記事はおもしろいけれど、でも人間性としては地面の底???sweat01


 
人間の生命や人権を大切に思う気持ちが、あまりに欠けているのです。

 

 記事の面白さと人間性のギャップが、大きすぎ?!!!

 

 というわけで、とてもへんてこな気持ちになりました。typhoon


 
ところでこの出来事をとおして、私は自分がどうしてアダム・スミスとケインズを、それほど好きだと思うのか、理由がはっきりと確認できました。

 

 私は、経済学者という人たちの、学者としての技量とその人間性は、まったく別のことだと気がついたのです。

 
(経済学をきちんと修めていない私が、「学者の技量」などという言葉を使ってしまうのは、あまりにもおそろしく、身の程知らずなことではあるのですが、要するに「経済事象を見抜いて、意識の世界に取り出す力shine」とでもいうような力のこととしてご理解願います。)

 

 よく考えてみれば、まったく当然のことでした。

 経済学者という人たちは、経済事象を観察したり、分析したり、数値化、文章化して表現することなどは、誰でも好きなのだと思います。それは経済事象に真向かう時の、経済学者の技量の部分です。pen

 

 でも経済学者という人たちは、そうした経済学者としての技量とはまったく別のところに、その人の人間性という部分を持っていて、その部分がその人たちの主張を作っていくのだと思います。heart

 

 だから心の冷たい経済学者が導く経済社会は、どうしても動物的で荒々しい雰囲気の経済社会となり、心の温かい経済学者が志向する経済社会は、いろいろと問題を抱えていたとしても、温かみのある経済社会に向かおうとするのだと思います。

 

 結局、私がアダム・スミスとケインズが好きなのは、経済学者としての技量の部分ももちろん好きなのですが、同時にいろいろと世の中に伝わっている、それぞれの心の温かさという人間性の部分においても好きだったのです。shine

 

 つまり学者としての技量も、人間性も両方好き!penheart

 

 結局のところ私は(まぁ、いつものことではあるのですが)、心の温かい経済学者が好きだということです。sun

 

 ちなみに私は、リカードの比較優位の原理と交易条件(交換比率)の話については、心底、感嘆しています。経済学というものは、なんておもしろいものなのだろうかと思います。shinecarouselponyshine

 でもだからと言って、リカードという経済学者を好きかというと、それはまたちょっと別の話になるということです。

|

« 「平野正樹写真展 After the Fact」より | トップページ | 「時間の花」が意味するもの »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/52049/58704962

この記事へのトラックバック一覧です: 経済学者の技量と人間性:

« 「平野正樹写真展 After the Fact」より | トップページ | 「時間の花」が意味するもの »