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消費増税と賃金

 消費税が8%になるので、家計の収入との関係を計算してみました。

 

 ここでは、貯蓄がたくさんある家計のことは、おいておきます。

 

 毎月、稼いだお金の全額を、消費にまわしている家計。

 

 つまり毎月、ほとんど貯蓄ができない家計で考えます。

 

 収入を、完全消費している家計です。

 

 そういう家計が4月からも、収入となる賃金が今までと同じである場合。

 10万円を基準に考えます。

 

 今までの生活であれば収入10万円あたり、その5%が消費税への支払いだったので、実際に手に入れられた財やサービスの金額は、10万円÷105×100 = 95,238円分でした。

 

 そしてこれからの生活は収入10万円当たり、その8%が消費税への支払いです。

 

 そうすると実際に手に入れられる財やサービスの金額は、10万円÷108×100 = 92,593円分です。

 

 差額は2,645円。

 

 ということは、もしも家計の収入が同じであれば、その家計は今までよりも財やサービスを買う量を、税抜金額で2,645円分少なくしないと、赤字を出してしまいます。

 

 今までよりも税抜で2,645円分、何かを買うことをあきらめないと、支出の総額が10万円を超えてしまいます。

 

 何を買うことをあきらめるか?

 

 収入の少ない家計にとっては2,645円分も、何かを買うことをあきらめるというのは、なかなかツライ状況です。

 

 でもそのことに気づかずに、今までと同じだけの量だけの財やサービスを買っていると、その家計は気づかぬうちに赤字を重ねてしまいます。

 

 ツライ選択ですが、収入が増えない場合はそうするよりほかにはありません。

 

 今の計算は収入10万円あたりなので、収入が20万円の家計の場合は2倍の5,290円分も(!)、何かをあきらめなくてはいけません。

 

 とてもとても、ツライ決断になると思います。

 

 この計算からまたまた考えて、それならば今までと同じだけの財やサービスを消費し続けるためには、収入はどれだけ上がればいいのか?

 

 はじめの計算で、今までは10万円の収入を全部消費にまわしても、実際に手に入れることができた財やサービスの金額は、税抜で95,238円でした。

 

 これからもこれだけの量の財やサービスを買うとすると、この金額に対して8%の消費税がかかります。

 

 95,238円×1.08 = 102,857円です。

 

 つまり賃金が、10万円あたり2,857円上がらないと、今までと同じだけの財やサービスは買えません。

 

 収入が10万円の家計は2,857円ですが、20万円の家計だと5,714円です。

 

 ということは、収入が20万円の家計でお給料が2000円増えて、「うれしい!」と喜んでいても、やっぱり今までよりも消費する財やサービスの量は減らさなくては、赤字です。

 

 今までと同じ量の財やサービスを買っていていいのは、お給料20万円に対して5,715円以上の増額があった家計だけです。

 

 実際には、今まで収入の全額を消費にまわしていた家計が、消費する財やサービスの量を減らすということはかなり難しいはずなので、そうした家計はやっとのことで残してあった貯蓄を取り崩すことになるか、あるいは借金をすることになると思います。

 

 数年後には、まったく貯蓄がない家計や、生活保護を申請する家計が今よりももっと増えると、私は予測します

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