小さな生産♪
休日にちょっと、お出かけをしました。
電車に乗ってドアの前にいたら、途中の停車駅で親子連れが何組か、まとまって降りて行きました。子どもたちがちょっと騒々しく、やけに賑やかな集団です。
入れ違いに中の方の席が空いたので、座りました。すると通路を隔てた向かい側で、ふた席分、ポップコーンとそのくずが散らかり、席が空いています。
ひとつの席には白いポップコーンの大粒と、もうひとつの席にはそのかけら「たち」です。
どうやら降りて行った子どもたちが散らかしたようですが、子どもたちはすでにもう降りてしまった後でした。
新しく乗ってくる人たちはその席を見ると、やはりなんとなく座る気にならないので、静かに離れていってしまいます。そういうわけで何駅かの間、その席は散らかったまま、誰も座らずに空いてしまいました。
ほかの席はすべてうまっていて、本当はその席だってポップコーンを払えばなんでもないのですが。
でも、後か乗ってきた人にしてみると、そこにあるひと粒のポップコーンは、どういう事情でそうなっているのかがわからないので、触れたくはないし、だからポップコーンを片づけてまで座ろうとは思いません。
というわけでしばらくの間、その席は空いたまま、誰にも活用されないという状態になりました。
日頃から経済について考えている私としては、活用されるべきものが、活用されずにおかれているなんて、なんてもったいない?!という、気持ちになってきます。
それならば私が、あのポップコーンを払っちゃおう!
そう思ってバッグの中から、ティッシュを探します。でもレジャーシートだの、水筒やブランケットなど、いろいろなものが入っているバッグの中は、なかなかティッシュが見つかりません。
そうこうしているうちにある駅で、ようやく女子高校生があまり気にならなかったらしく、小さなくずの方の席に座りました。
そして私の方もようやくティッシュが見つかって、立ち上がって通路の反対側の席まで行き、ポップコーンの大粒をさっと払いました。
少しして、新しく乗ってきた人がその席に、今度は普通に座りました。
近くには、空いている席はもうありません。
すわっている年配の男性も、普通な感じです。
「めでたしめでたし」です♪
(*^^*)
そして思いました。私は「小さな生産」をしたのです。
ちょっとした理由で有効活用されずにいた席を、私が活用しやすい状態に変えました。
誰からもお金はもらっていないけれど、そしてたいした手間もかけていないけれど、これは立派な「生産行為」です!
世の中の状態を、良くすること。
これこそが立派な「生産」だからです!
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