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新自由主義による格差と独立運動

 昨日のNHKのニュースでは、もちろん、スコットランドの住民投票について放送されていました。

 

 ところでこのスコットランドの独立を問う住民投票ですが、私もやはり「どうして今さら?」と思っていました。

 

 番組の中にもありましたが、イギリスのような先進国であれば激しい人権侵害もなさそうですし、だいたい過去を考えれば、おそらくもう数百年ぐらいはイギリスの一部として、それなりにうまくやれていたはずです。

 

 それなのにどうして、今頃独立を?

 

 スコットランドの人たちはイギリスに対して、いったい何がそれほど嫌になってしまったのか?

 

 番組では、そのことについても説明していました。

 

 それによると、過去300年もイギリスの一部となっていたスコットランドの人たちが独立を主張するようになったのは、背景に経済の問題があるのだそうです。

 

 大雑把にまとめますと。

 

 1980年代にサッチャー首相が進めた経済政策によって、イギリスでは都市部と地方で大きな経済格差が生まれ、地方の不満が高まっていた。

 

スコットランドでは1980年代に多くの炭鉱が閉鎖され、その後、それに代わる産業が生み出されていないので景気が悪く、現在では17歳から24歳までの若者の失業率が17%にもなっている。thunder

 

 スコットランドからしてみると、ロンドンのシティなどが金融で豊かになっていることも不満であり、また地理的には北海油田を抱えているのに、その恩恵をイギリスに奪われているという不満もある。

 

 と、だいたいそのようなことでした。

 

 やはり経済の問題だったのだという気はしていたのですが、それにしてもサッチャー首相の支持していた新自由主義というものが、ひとつの国家(連合王国とはいえ)にもたらした影響に驚いてしまいました。

 

 新自由主義というのは、格差が拡大して当然の経済思想と私は考えているのですが、今まで私が考えていたのは、すべて「その経済圏の中で、格差が生まれる」という、そこまででした。

 

 ところがイギリスの場合は、たまたまその経済圏の一部が民族意識の強いスコットランドであったために、不満の高まりから独立運動が起こってしまったのです。

 

 (番組の見解が正しいとすれば、です。)

 

 新自由主義というものが、どれほど激しく格差を生み出すものなのか。

 

 たまたま日本やアメリカは、それほどの強い民族意識や地理的な状況も整わないので、人びとはおとなしく格差を受け入れて我慢をするけれど、もしもスコットランドのように独立心の強い人たちが格差にさらされ、そして、たまたま資源も持っていたりすると、その人たちは独立を考えてしまうのです。

 

 そうしたら大きかった国家は、それまでよりも小さくなり、それは何よりもイギリス自体の損になります。

 

 新自由主義というものは、国家を繁栄されるどころか、格差を「押し付ける」相手を間違えると、反対に国力を弱めてしまうこともある?

 あまりにも思いがけなかった展開に、すっかり驚いてしまいました。sign01


 それにしても、スコットランドという土地ですが…。

 

 昨日の放送でアダム・スミスの銅像をはじめてみました。shine

 

 それから経済史か何かで出てきたグラスゴー。

 

 私は思わず頭の中で、「マンマ・ミーア」で歌われていた「スーパー・トゥルーパー」が浮かんでしまいました。shine

 
たしか、グラスゴーから電話をするのです…。karaoke

shine(^^)shine


↓リンク先はNHKの18日の放送の内容です。

http://jcc.jp/news/8755767/

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