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本 : 「金持ちゾウさん、貧乏ゾウさん」の感想、後半部分



(この記事は、前の記事の続きになります。)

 

(こちらも、ほとんどネタバレです。ご注意ください。)

 

 トルーゾがカネー村にもってきたアヤシイ投資商品「ヘッジホント」は、もちろんだいじょうぶであるはずがなく…。(笑)

 

 カネー村は当然、大騒動及び大混乱となります。

 

そしてそこに追い打ちをかけるように、隣国でもまた大事件!!!

 

 お金を失う。そして、お金がただの紙くずになる?sweat01

 

そのようなことが起こった時、人間、いえ、「ゾウ」たちの心はどうなったか?

 

 このあたりは、作り話とあなどるなかれ、です。

 

 本田健さんならではの表現で、すっかり様子が変わってしまったカネー村のゾウたちの心がしっかり描かれます。

 

 まだ11歳のエンゾーは、そんな大人たちの様子を見ていて、お金が持っている人間の感情を引き出す力を「怖い」とさえ感じるのでした。

 

 でも結局、カネー村はヘッジホントの被害から免れました。

 

 そこにはかつての大実業家、アルーゾの素晴らしい決断がありました。shine

 

 そしてそのアイデアを出したのは、なんと子どものゾウたちだったのです。

 

 大人たちはヘッジホントですっかり舞い上がり、冷静さを失っていたのですが、子どもたちは、きちんと落ち着いていました。

 

 そして子どもたちは、お金がどれほどの騒ぎを起こそうとも、大切なものを見失うことはなかったのです。heart

 
解説によりますとこの本は、いつか来るかもしれないXデーのために書かれたそうです。

 
Xデーというのは「お金が一瞬にしてその価値を変える日」のことで、たとえば預金封鎖が起こる日などです。

 

 でもたしかに、人々が冷静でいられれば、Xデーもあわてる必要はないかもしれません。

 

 そして怖いのは、お金が価値を失うことよりも、そのことによって人々がパニックに陥り、不安にかられてしまうことの方でしょう。

 
お金が価値を持とうが持つまいが、そこに生きている人たちの生産、交換、消費といった経済活動が、止まるということはありません。shine

 
人間はお金が存在しようがなかろうが、生きていくためには、経済活動を続けるよりほかにないのですから。

 

 そう考えてみるとこの物語は、誰にでも読みやすい物語でありながら、いつか来るかもしれないXデーへの備えとしても、大きな意味を持つ本です。

 

 終盤は、その後のカネー村に生まれた新しい経済ビジョンが語られます。shine

 

 子ゾウたちの活躍は有名週刊誌「ゾウズウィーク」の見出しとなって表紙を飾り、お金の失ったゾウたちには「ダイゾウブ緊急ファンド」から、無利子の融資が行われました。

 

 アルーゾが始めた新しい地域通貨によってカネー村の経済は活性化し、その地域通貨システムは世界に広まっていきます。

 

反省したトルーゾのアイデアによってカネー村は、何もないけれど世界中から愛されるという、ちょっと不思議な観光地として生まれ変わります。

 

 もちろんヘッジホントによって心を振り回されたゾウたちも、それぞれが新しい生き方を得てゆきました。

 

 いいえ、むしろヘッジホントの騒動によってそれまでよりも、もっと良い生き方を見つけていったのです。shine

 

 この物語は、可愛い物語として書かれてありますが、お金について本当に深く学べる1冊です。book

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