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今年、出会った、経済に関する良かった本(2014)

 今年は、経済、社会に関して、良い本にたくさん出会えた年だと思います。

 

 とりあえず数冊、並べてみました。

 

(順番に、特別な意味はありません。)

 

(ほとんど、読み書けのままで書きます。スミマセン。sweat01

 

(でも、たとえ読み書けであっても、その本がどのような世界に属する本であるかは、わかります。本というものは、ひとつの世界を構成しているので、そこは、間違いなくわかるものです。shine

 

では、経済に関する良かった本から。

 

・「経営はだれのものか」(加護野 忠男 著)

 

 経営学の本です。

 資本主義社会という、株式会社というものが宿命的に、投資家のカネ儲けの道具にされてしまう構造を持っている社会の中で、どのようにしたら、株式会社に、その本来の経営をさせてあげられるかを追求している本です。

 静かで清潔な印象が、本当に気持ちの良い本ですので、来年も、著者の言葉を丁寧に受け止めながら、慌てず、ゆっくり読みたいと思います。

 

・「日銀はいつからスーパーマンになったのか」(北野 一 著)

 


 私はマネー経済が苦手なので、前半の金融に関する部分は、まったく読めませんでした。

 

 私にとっては、中盤過ぎからが、読みどころでした。

 

 この本によって私は、企業の目的が『利潤の追求』であるという考え方が、決して、世の中における普遍的なものではなかったということを知りました。

 

とても爽快な気分です!shine

 

 (ただし、この部分は先の加護野忠男さんによるものであって、著者のオリジナルではないそうです。)

 

 こちらの著者も、表現は身近な感じですが、企業の在り方に関しては、とても気持ちの良い見方をしている立場です。

 

 著者自身が企業で働いた経験があるので、現実的な感覚も織り込まれてあり、読みやすい本でした。

 

・「日本経済を壊す会計の呪縛」(大畑 伊知郎 著)

 


 会計制度の変更が、企業の経営者の行動を変えたという状況を、丁寧に説明している本です。

 

 会計と言うのは、世の中の一部の人しか知らない世界ですが、その世界で、このような興味深い出来事が起こっていたのかと驚きました。sign01

 

 とてもおもしろかったです。

 

そしてこちらは、経済とは直接関係はありませんが、でも「経済学」には間接的に関係があるように感じられたので、ここに取り上げます。

 

・「愛を科学で測った男」(デボラ・ブラム 著)

 


 心理学の世界の、ハリー・ハーロウ博士に関する本です。

 

 ハリー・ハーロウ博士というのは、アメリカの心理学者で、アカゲザルを使った「代理母の実験」という実験によって、当時のアメリカの心理学の世界で主流となっていた、「赤ちゃんは授乳(食餌)によって、母親との結びつきを得ている」という主張を、覆しました。

 ハーロウ博士は実験によって、赤ちゃんは授乳よりも、「接触による安らぎ」によって、お母さんとの結びつきを得ているということを、証明したのです。

 
この本によって明かされる、ハーロウ博士の研究の素晴らしさはもちろんのことですが、私としては、当時の心理学の世界に起こっていた、あまりにも非現実的な主張が主流となっていた学問の世界の不思議と、そうした状況下で、上手に自分の研究の成果を世の中に認めさせていったハーロウ博士の手腕に興味を感じ、ここに取り上げました。

 

 学問の世界というものが必ずしも、いつの時代でも現実に即しているというわけでなく、時には現実から大きく離れた世界に、流れていってしまうこともあるという現象の不思議さを感じます。

 

 心理学の世界での評価はともかくとしても、現実に沿っていたハーロウ博士の研究が、その後の時代に、どれほどたくさんの子どもの幸福に貢献したのかは、ここに書くまでもありません。

 

 そして、この本を読んだことで私が思ったのは、経済学の世界にも、かつての心理学の世界と同じことが起こっているのではないか?と、改めて疑問に感じていたのでした。

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