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選挙に行かなかった私と「株式会社」

 15年ほど前まで、選挙にはめったに行きませんでした。

 

 どうせ行っても行かなくても、世の中は変わらないので、行く必要などありませんでした。

 

 2000年頃から、選挙に行くようになりした。

 

 その時の理由は、世の中の変化が嫌だったからでした。

 

 私が望まない方向に、急速に世の中が変わっていくのを感じたので、政治のことなど何もわかりませんでしたが、投票に行くようになりました。

 

 そして、政治のことなどわからない私でしたが、その時の感覚が正しかったことは、後になって世の中の現実が示していました。

 私が自分の考えを持って、選挙に行くようになったのは、「エンデの遺言」に興味を持つようになり、その過程で「株式会社」を理解した時からでした。

 

 「株式会社」を理解した時にはじめて、それまでまったくつかめなかった「世の中の仕組み」というものが、突然、視界が開けるようにわかりました。shine

 

 企業はどうして、際限もなく利益を求めるのか?

 

 株とは何なのか?

 

 株価が上がるとは、どういうことなのか?

 

 そうしたことが理解できた時、はじめてそれまでわからなかった選挙演説を、私は感覚ではなく思考で判断できるようになったのです。shine

 

 自分の希望は、どの政党の主張に近いのか?

 

 どの政党の主張に、どれほどの現実性があるか?

 

 その政策は、誰を豊かにするものなのか?

 

 そうしたことが判断できない時、選挙権というものは、いったいどのように使えばいいのでしょうか?

 

 私たちは、政治を判断するための知識も、考え方も教えてもらえずに、20歳になると選挙権が与えられます。

 

 でも、判断する方法も知らずに、ただ選挙権だけが与えられるのならば、その票は単なる人気投票の一票としてぐらいしか、使いようがありません。

「株式会社」を知ったことで、ようやく私は、私なりの判断ができるようになりました。

 

 選挙で投票をするための知識として、「株式会社を知る」ということは、それほど大きなことなのです。

 
それは、もともと知っている人から見れば、当たり前過ぎてなんでもないことなのでしょう。

 

 ところが株というものは、選挙権とは違っていて、世の中の20歳以上の全員が持っているわけではありません。

 

 株を持っていない家の子どもは20歳になってもほとんどが、株式会社とは何かを知らないままで、ただ選挙権だけを与えられているのだと思います。

 

 そして、判断できないもどかしささえも意識せず、自分たちの望みが反映されない投票に行っては、苛立ちとあきらめを重ねてゆきます。

 

 自分が住んでいる世の中なのに、自分にはわけのわからない力で世の中が動いている。

 

 その不満。そして、そのあきらめ。

 

 今はもう遠くなった記憶ですが、かつては私も「選挙に行かない人」でした。

 

 私が変わったのは、「株式会社」を理解した時からです。shine

 

 そして今もまた、かつての私のように、「株式会社」とはどういうものなのかもわからずに、ただ選挙権だけを与えられている人たちが、世の中にはたくさんいるのだと思います。

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