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ピケティ先生の経済学は、「現実的」だからおもしろい?

1月31日、土曜日朝のNHKの「ニュース深読み」では、ピケティ先生のお話をすごく簡略化した説明がありました。

 

 その説明は、不確かな記憶ですが、思い出してみますと…。

 

 親から株や不動産などの財産を引き継いでいるリッチさん(r)は、その財産も自然にお金を稼いでくれるけれど、親から何も引き継いでいないガッツ(g)さんは、働いてお金を得るしか方法がないので、いくらがんばっても、いつまでもリッチさんの収入には追い付けない。

 

 だいたい、そのようなお話だったと思います。

 

 要するに、親から受け継いだ財産もないサラリーマンが、いくらがんばって働いてお金を稼いだとしても、もともと親から土地や株などの財産を受け継いでいるお金持ちには、かなわない!と、そういう話です。sweat01

 

 それで、放送を見ていて、私がおもしろいと思ったのは…。

 

その説明を聞いた直後の小野文恵アナウンサーが、「でもそれって、大人なら誰でも知っている当たり前のことじゃないですか?、いったい、そのどこが新しいんですか?!」という意味の言葉を、あまりにもストレートに発言したことです。sign03

 

 言い方があまりにも「普通!」過ぎて、思わず吹き出しそうになりました。

 

!!!(笑)!!!note

 

 たしかに、本当にそうですよネ?

 

 そんなことは、世の中でお金を稼いで生きている大人なら、誰だって普通に知っています。

 

 でもどうして、ピケティ先生がそれを主張していることが「新しい」のか?

 

 経済学の世界では、たしかに「新しい!」、らしいのです。

 

 実際に、経済学の授業などを聴いていると、たいがいの経済学の先生は、そのようなことには触れません。

 

 そうした話に触れてくれるのは、本当に一部の限られた先生だけだと思います。

 

 ということは、経済学という世界は、世の中の大人が誰だって知っている現実を、まったく認識することなく、今まで経済学として「やってきた」ということなのだと思います。

 

 それだけ経済学という世界は、世の中の普通の大人の感覚と離れていた、ということではないでしょうか?

 

 ピケティ先生は、そこを真面目に経済学として見つめて、研究をされている。

 

 言ってみれば、ちゃんと「現実を見る経済学」を始めている。

 

 奇妙なことですが、そこがピケティ先生の「新しい!」ところだと思うのです。shine

 

 だから、学生として講義の放送を聴いていると、おもしろい!

 ちゃんと「自分たちが生きている社会の、経済の話だ!」という感覚が、とても魅力があって、楽しいのです。shine

 

 それにしても小野文恵アナウンサー。

 

 あの言い方は最高でした!(拍手!)sun

 

*0*

 

 ちなみに番組の中では、経済学が格差についてピケティの先生のように捉えてこなかった理由について、過去のクズネッツさんの研究のためだとしていました。

 

 このあたりのお話も興味深く、この日の放送は本当に良かったです。tv

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