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企業における労働力という資源の活用と、仕事の深さの選択について

 一時期、「労働力というのは、企業の資源なのだ」ということについて、しきりに考えていました。

 
私はこのように、思うのです。


 
企業は、雇っている従業員の分だけ、労働力という資源を持っているのです。shine

 

 そして、労働力というのは「ものごとの状態を変化させる力」のことであり、労働力は時間の経過と一緒に、効果を表す力です。

 

 企業が持っている労働力の量とは、大雑把に考えると、雇っている従業員の数×労働時間です。

 

 企業は賃金という名のお金を払って、この労働力を買っています。

 

 この「購入した労働力」を、どれだけ企業の生産に活かせるか?というところが、企業の経営の、ちょっとしたポイントだと思います。


 たとえば、ひとつの企業が100人の従業員×1日8時間の労働力を持っているとしたら、経営者はこの1日あたり、合計800時間分の労働力を、なるべく財やサービスの生産に向かわせた方が、企業が実際に生産できる財やサービスの量が多くなります。

 

 もしも800時間分の労働力を完全に、財やサービスの生産に使えば、その日に企業が生産する財やサービスの量は、最大です。

 

 その反対に極端な話として、800時間分の労働力を持ちながら、たとえば形式的な会議や、必要のない会議資料の作成に、100時間相当を使っていれば、企業は700時間分の財やサービスの生産しかできません。

 

 800時間分の労働力で生産される財やサービスの量と、700時間分の労働力で生産される財やサービスの量が変わってくるのは、当然です。

(同じ方法で生産を行うと仮定します。)

 

 私がこのようなことを考えるようになったのは、それは「仕事の深さ」という選択について、気づいた時でした。sign01


 
たとえば経理の仕事には、何段階かの仕事の深さが設定できます。

 

 一例として、深い順に並べていくと。

1.徹底的に、細かく深くやる!

 

 たとえばコドモ商店(?)で、果物を1回買った仕訳をするのに、

貸方(仕訳の右側)現金1800円として…。

 

借方(仕訳の左側)は、

 

フィリピンバナナ3本 100円

モンキーバナナ5本  100円

りんご ふじ1個   100円

りんご 紅玉1個   100円

りんご ジョナゴールド1個100円

いちご 品種A 1パック 500円

いちご 品種B 1パック 800円

 

などと、果物の種類ごとに分けて、合計7行で仕訳をする。

 

*スミマセン、値段、テキトウです。しかもイチゴの品種と値段はリサーチ、手を抜きました。(笑)

 

 とにかく、7行で仕訳をする!です。

 

(^^;)

 

そして、次は。


2.ちょっとざっくり、やる。

 

たとえば

 

貸方(仕訳の右側)1800円は同じとして、借方(仕訳の左側)は…。

 

バナナ  200円

りんご  300円

いちご 1300円

 

と、3行で仕訳をする!

 

そして、もっとざっくり行くならば…。

3.思いっきり、ざっくりやる!

貸方(仕訳の右側)1800円はもちろん同じですが、借方は…。

 

くだもの 1800円

 

と、たったの1行で仕訳をする!、です。(笑)thunder


 
この場合、1~3の、どのやり方で仕訳を作成しても、仕訳としては合っています。


 だから、どのやり方で仕訳を作成しても、その分の領収書がちゃんとあり、必要な時に内容を説明できるのであれば、まったく問題はないはずです。

 

(←コドモ商店なのに、領収書?!というツッコミもありますが…。)

 

(スミマセン、ただのたとえですよ。笑)


 ところでこの時、1と2と3では、仕訳の手間がかなり違います。sign01

 どの仕訳が一番、手間が少ないかと言えば、もちろん1行ですませる「3」です。


 
そうすると私は、考えてしまうのです。

 

 「もしも、この会社が、ものすごく少人数でいろいろな仕事をこなさなくてはいけないような、零細企業ならば、一番手間のかからない方法でいいじゃない?」と、思います。

 

 そしてまたこうも、考えます。

 

 「そしてもしも、これが大企業であったとしても、その企業にとって、バナナとりんごとイチゴの種類の分類が、それほど意味がないのなら、この場合だって一番手間のかからない3の方法でいいじゃない?」と。


 
どうして、そこまでして、手間のかからない方法にしたいのかと言うと、「手間がかからない」ということは、労働力の投入時間が少なくてすむということだからです。flair


 
企業は労働力を買っているわけですから、労働力を少なめに使って、同じだけの効果を上げた方が、お金の面でもトクだからです。

 

 たとえば、先ほどの例で考えて、1の方法で100枚の仕訳伝票を起こすと約1時間半の時間がかかり、2の方法ならば45分、3の方法ならば全部で30分とした場合…。

 

(ここもまた、計算テキトウです。本当に、スミマセン!)

 

*ちゃんと考えたい読者様がいらっしゃいましたら、どなたか、正しく計算してみてくださいね。

 

(^^;)

 

 とにかく、労働力の投入量が、1時間半=90分から、45分、そして30分と、どんどん少なくなるとして…。


 
もしも、これを派遣の労働力の支払いで考えたら?!flair

 
派遣は時間給ですので、それだけ企業が派遣会社に支払う時間給が減らせる可能性が出てきます。

 

 もしも、この作業をする派遣が、1の方法で作業をしていて、毎日1時間半の残業をしていたら、3の方法に切り替えれば、毎日1時間の残業代が減らせます。

 

 また、もしもこの派遣が残業をしていない派遣でも、3の方法に切り替えた結果、浮いた時間に、たとえば社員の仕事の手伝いをしてもらえれば、今度は社員の残業代が減らせるかもしれません。


 
このように、作業の手間と、その結果得られる効果のバランスを考えると、企業はなるべく、作業の手間が少なくてすむような仕事の深さの選択をする方が、トクだと私は思うのです。

 

 そう考える時、企業の仕事の深さの選択というのは、けっこう大きなポイントではないかと、私は思います。

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