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COP21と資本主義

 数日前、COP21の報道を見ていたら、先進国と発展途上国の間で折り合いがつかないということでした。

 

 それを聞いてなんとなく思ったのですが、地球は資本主義を止められないと、おそらく今後100年はもたないのではないかと思いました。

(*ここでいう資本主義とは、財やサービスを交換する時に、その価値を一度、お金による金額に換算して交換をする習慣を持つ経済で、さらにその、一時的に換算された結果である価値(金額)が、今度は財やサービスの生産とはまったく独立し、自らその数値を自己増殖させられる習慣(金融による資産運用のこと)も、同時に容認されている経済です。)

 

 地球の習慣では、財やサービスを交換する際に、おそらくほとんどの場合、お金という金額の情報に、その価値を変換してから交換します。

 

 この「金額」という価値表示は、まったくただの情報に過ぎなくて、実際の財やサービスそのものではありません。一時的に財やサービスに割り当てられた結果の、価値の情報です。

 ところが、この価値の情報が、財やサービスの生産と連動せず、独自にその数値を増殖(移動)させることが容認されているとなると、地球上では、財やサービスの配分に、さまざまな分配の歪みが起こります。

 

 実際の財やサービスの在り方と関係なく、「お金による金額」という価値情報の分配の在り方が生まれてしまいます。

 この「お金による金額」によって生まれる分配の歪みが、先進国と発展途上国の、利害の違いというものを生み出します。

 本来、実体のある財やサービスのレベルで考えれば、地球の環境に関しては、先進国も発展途上国も、それほど状況が変わるはずはありません。先進国でも発展途上国でも、地球の環境が安全であった方が良いのは同じです。

 ところが、実体のある財やサービスを離れた、お金という、価値を表示する情報に重きを置く社会では、地球の環境という、実体のある世界の危機よりも、お金を考えた損得に意識が集まってしまいます。

 

 資本主義社会でとくに問題となるのは、お金による損得を考える場合、営利を目的とする企業が株主のために、地球の環境を無視しても、利益を上げようとする行動を抑止できないことです。

 企業は社会や、地球全体のためよりも、株主のために行動しようとしてしまいます。

 

 資本主義(はじめの方に書きました、長い説明の部分)である以上、その行動を抑えることができません。

 

 地球の環境を考える会議は、未来にも何度も開かれることでしょう。

 

 でも、資本主義である限り、完全に地球の環境に配慮した経済の実現はありません。

 

 資本主義社会では、企業は株主のための存在となりがちであり、地球の環境や、地球全体の人々の幸福のための存在にはなりにくいからです。

 地球が資本主義である限り、いつまでも解決することのない環境問題は、いつかは地球の住人である人間の手には負えなくなり、地球そのものを壊してしまうかもしれません。

 

 この数日は、そうしたことを思いました。

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