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政治家を選ぶということは、数年後の自分の経済状況を選ぶこと

 いつの、どの先生の授業だったかは忘れてしまいましたが、ある経済学の先生の言葉が深く心に響きました。

 

今になって思うと「本当にそうだった」と、つくづく感じさせられる言葉です。

 

 記憶に頼るのでうろ覚えですが、「政治家を選ぶということは、税金の使い方を選ぶ(決める?)ということなんですよ」という意味の言葉でした。shine

 

 「政治家を選ぶということは、税金の使い方を選ぶということ?」。

 

 その時の私には、あまり実感がありませんでした。

 

 政治家を選ぶということは、その国の思想的な方向性を選択することだと思っていたのです。

 

 だからその頃の私は、選挙の時に考えるのは、その政治家がどのような価値観を持っているか?とか、どのような世の中にしようとしているのか?

 

そのようなことばかり考えながら選んでいました。

 

 でも今になって思うと、あの時の先生の言葉はまったく正しかったと思います。

 

 政治家が選挙で選ばれた後、どのような世の中を作ろうとするとしても、その時に使うお金は国民の税金です。

 政治家が私財を投じるわけではありません。


 だから選挙で政治家を選ぶということは、ある意味では「税金の使い方を委ねる」ということでもあったのです。

 

 国で言えば、国民から集めた税金を、「何に使ってもらいたいのか」を「任せる」ということだったと思うのです。

 

 そう気づくと国民の立場としては、選挙に行く時の基準が変わります。shine

 選挙で投票をする時点で、国民は数年後の日本の税金の使い方や、税金の仕組みがどう変わるかを選んでいるのです。

 

そして、数年後の日本の経済政策も選んでいるのです。

 

 もっと言えば、数年後の日本の経済状況を選んでいるし、数年後の自分の仕事と家計の状態も選んでいるのです。

 数年後の自分が働く社会は、低賃金の長時間労働が多くて、格差の大きい社会なのか?

 

 それともバブルで運用する資産があればおおいに儲かり、同時にバブルの崩壊の時にはたくさんの資産を失う社会なのか?

 

 自分が負担する税金は高くなり、それに対してどの程度の社会保障が受けられる社会なのか?

 

 自分が払う年金は、それに見合う支給が受けられる社会なのか?

 

 その結果は、その政治家を選んだ数年後に受け取ることになるのです。

 数年後の自分が生きる社会が、自分にとって不利な社会となるのかどうかは、もうすでに選挙の段階で選択されていたのです。

 あれからおそらく、もう10年以上はたちますが、私はあの時の先生のような考え方には出会っていません。

 

 あの頃の私のように、選挙というものは、思想を選ぶものだと思っている人は多いのではないでしょうか?

 

 実は選挙というものは、思想を選んでいるだけではないのです。

 

 選挙というものは、数年後の自分が払う税金と、国がその税金を何に使うかを選んでいたのです。

 数年後に自分が払う税金が高くなれば、自分の経済状況は厳しくなるでしょう。

 

 選挙というものは、数年後の自分の経済状況を選んでいたのです。

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