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「限界効用逓減の法則」って、本当にあるのですか?

 もう5年ほども前のことです。

 

 ちょうどある大学の通信課程で経済学を学ぼうとしていた頃に、私がいちばんはじめにつまずいたのが「限界効用逓減の法則」でした。

 

 経済学では、「限界効用は逓減する」と考えるのです。

 

 限界効用というのは、何かを消費する時に、消費する量を1単位増やすごとに、その財(サービスも含むのかは不明です)に対するありがたみの増加量が、少なくなっていくという考え方です。

 

 これだけでもなんだかわかりにくいのですが、たとえばよく、ビールの消費などを例にして説明されます。

 

 1杯目のビールはおいしい、2杯目は少しおいしい、3杯目はもうおいしくない、4杯目はもういらない、ということです。

 

 衣類の冬物のコートなどを例にして、経済学の先生が説明することもあります。

 

 1枚目の冬物のコートはとてもうれしい、でも2枚目のコートはそれほどでもない、3枚目のコートだともういらない、という感じです。

 

 どうも経済学を勉強したければ、どうしてもこの「限界効用逓減の法則」という法則を認めなければいけないようなのです。

 

 そしてこの「限界効用逓減の法則」というのは、経済学の世界ではかなり重要な考え方らしく、いきなり先生が黒板に縦軸と横軸を書いて、グラフを書き始めます。

 

 そこには数式が出てきて、とても「学問らしい」雰囲気が漂ってくるのです。

 

 ところがこの「限界効用逓減の法則」というのは、初学者にとってはどうも、うさんくさい…。

 

 「そんなもの、本当にあるの?」と思います。

 

 また「ある」としても、それって、そんなに重要なことなのでしょうか?

 

 「法則」というからには、すべての財(サービスも含まれるのかは不明です)の消費にあてはまることでしょうか?

 

 初学者はそのあたりも気になるところですが、このことについても言及はありません。

 

 とにかく「法則がある」らしい…。

 

ただし「お金に関しては、限界効用逓減の法則はない」のだそうです。

 

 そうなると、ここでまた初学者は悩みます。

 

 「消費の話ではなくて、取得の話だったのかな???」。

 

 とにかくこんなに曖昧で、そんなものが本当にあるのかどうかも怪しげな「限界効用逓減の法則」をまず、「認めなければいけない」。

 

 これが経済学を学ぶ時の、最初の「関門」のようです。

 

 ここを乗り越えないと、経済学は学べないらしい…。

 

 「なんとかこれを、認めなければ!」。

 

 でも、本当にそんなもの、あるのかな?

 

 こうなると、ほとんど宗教の世界のような状態になってくるのですが。(笑)

 

 それで私としてはなんとか努力して、この関門を突破しようと、努力してみました。

 

 でもっ…。

 

 「もう、駄目!」。

 

 「私にはとても無理っ!」と感じて、とうとう投げ出してしまいました。(笑)

 

 私には経済学はとても無理です!

 

 なぜなら、一番はじめの「限界効用逓減の法則」を認めるということが、まず、できません。

 

 どうしても半信半疑で踏み込めませんでした。

 

 それでこの「限界効用逓減の法則」ですが、ある時期から不遜にも、「ああ、そんなもの、たぶん無い…」と思うようになりました。

 

 それは、ある発想をした時のことでした。

 

 たまたま雑誌か何かで、室内の床を拭く時に、アロマオイルを使って床を拭くという方法を知ったのです。

 

 水を汲んだバケツに数滴、ラベンダーなどのアロマオイルを垂らして、その水で床を拭くのだそうです。

 

 たしかに、かすかな良い香りが残るのかもしれません。

 

 ところでこの方法を知った時に、すぐに思ったのが「おそらく、『適量』があるはずだ」ということでした。

 

 アロマオイルというのは、作用は穏やかですが、量によっては人体に良くない場合もあるからです。

 

 その時に、はっとしました。

 

 限界効用逓減の法則というのは、あてはまらない財があるのです。

 

 例えば洗濯をする時の洗剤。

 

 一定量の洗濯物に対して、一定量の水と洗剤の量が、はじめから決まっています。

 

 洗剤の量が多すぎれば、今度は「ありがたみ」どころか、「洗剤がおちない」という、一種の「害」が起こります。

 

 もっと考えれば、医療用の薬です。

 

 たとえば、ある症状に対する薬は適量であれば、その症状を緩和しますが、適量を超えると人体に有害なものとなるでしょう。

 

 インフルエンザワクチンを注射する時に、限界効用逓減の法則で言われるような「ありがたみの減少」などありません。

 

 おそらく、体重に合わせた薬剤の量は、はじめからある程度の「適量」が「決まっている」はずです。

 

 薬の場合は、その適量よりも少なければ効かないでしょうし、それよりも多ければ今度は害になるのです。

 

 そうやって考えると、「限界効用逓減の法則」というのは、この「適量」に至るまでの経過として、一時的に、ある限られた財に対して現れる現象でしか、ないのではないでしょうか?

 

 この時は、経済学というものが何を見落としているのかが、まだ、まったくわかりませんでした。

 

 ただ「限界効用逓減の法則」という考え方に対して、私の頭の中で「適量」という考え方が浮かんできたのです。

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