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多和田葉子さんのインタビューの記事が良かったです。

10月9日(日)の東京新聞、朝刊に掲載されていた、作家の多和田葉子さんのインタビューがとても良かったと思います。

 

 多和田葉子さんは、ドイツで活動している作家さんで、日本では93年に「犬婿入り」という作品で芥川賞を受賞されているそうです。

 

(私は読んでいなくて、この作品のことは知りませんでした。)

 

 記事の中で良かったと思うのは、日本では感じることのできない、ヨーロッパでの国際感覚について、端的ではありますが、とてもわかりやすく語られてあったことです。shine

 たとえばヨーロッバでは、フランス人でありながらも、「自分はヨーロッパ人として、メルケルを支持する」というような人もいるのだそうです。

 

 こういう発想は、もちろん私は、日本で考えたことさえありませんでした。

 

 だいたいアジアの他の国の政治について、自分がいったいどれだけ情報を持っているのかさえ言えません。

 

 「私はアジア人ではあるけれど、日本にいるから、日本しか知らない」というのが、正直なところです。

 

 島国であるということは、こういうことなのかな?と、考えさせられます。

 

 でもそうしたら、アジアでも島国ではない国あたりは、どうなのかしら?と、こちらもまた気になってきます。

 

 もうひとつ、印象にのこったのは、多和田さんの現在の夢というのが、中韓のドイツ文学者たちと一緒に、ドイツ語で東アジアの歴史を書くということなのだそうです。shine

 ヨーロッパに比べて、アジアはばらばら。

 

 そう感じさせられたところで、そのアジアにも、歴史の中ではいろいろな国同士の関わりが過去にあり、それらは現在のところ、それぞれの国から見た視点でしかまとめられていないということに気づかされます。

 

 それらを、もっと大きな視点でまとめようとする動きができれば、その過程ではいろいろな主張が出て来るかもしれませんが、とてもおもしろい歴史の本ができそうです。shine

 この記事は、新聞の半ページほどの量ですが、ひとつの記事の中で大きく世界観が広がっていく感覚の、とても楽しい記事でした。

 

 最後に、記事の端の方にあった「あなたに伝えたい」という部分を、ご紹介いたします。

 

(以下、引用です。)

 

 日本ならどんなに自国の政治家を批判しても、私は韓国の政治家の政策を支持する、と考えるような共通の生活を送っていない。それがヨーロッパにはある。

(以上、引用終わりです。)

 

 多和田葉子さんが見ている世界について、もっと知りたくなりました。shine

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