« いつか「世界で一番、頭のいい国」で建国記念日を祝う夢 | トップページ | 虫の目スイッチをオンにします♪ »

王妃という職業に必要な資質とは?(「マリー・アントワネット展」を観て)

 六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されている、「マリー・アントワネット展」を観てきました。shine

 

 とても見ごたえのある展示でした。

 

 華やかな宮廷の雰囲気と、その中に咲き誇るかのような王妃の存在は、想像するだけも、心が軽やかに浮き立っていくような楽しさを感じさせました。

 

 その一方で、展示の中盤あたり、王妃の個人的な好みに迫っていくと今度は、マリー・アントワネットという女性が、息がつまるような宮廷のしきたりの中で、どれほど窮屈さを感じていたのかがわかってきます。

 

 本来は、無邪気でのびのびとした女性で、わがまま、勝気という面もあり、それらがゆるされる場所に置かれていればよかったのですが、「王妃」という立場ではそうはいきません。

 

 本人の目にうつるものは、まばゆいばかりに華やかなものばかりですが、彼女が自分らしく生きようとすればするほど、それは「フランス王妃」という立場から、浮き上がってしまうようだったと思われます。

 

 そうした傾向は、フランス王妃となったはじめのうちはまだ、単なるミス・マッチという程度のことでした。

 

 彼女の美しさや品の良さは、外見上からはフランス王妃という立場に、まったくふさわしく見えるのです。crown

 

 ところが、彼女の内面的な心や素質というものを考えると、フランス王妃という役目は、あまりにも彼女には大き過ぎた役目だったと思われます。

 

 王妃というのは、自分の事だけを考えていてはいけないのです。shine

 革命の気運が盛り上がって来ると、そんな彼女の性質は、大きく運命上のきしみとなって現れ始め、王妃という役割と本人の素質の不調和が強く現れてきます。

 

 彼女が自分の個性を持って行動することが、ことごとく運命からの逆風となって現れてくるのです。thunder

 首飾り事件、逃亡の試みなどは、もしも王妃でない一人の女性の行動であれば、まだ、たいしたことでもなかったはずのことですが、それが王妃という立場であるゆえに、大変な国民の反発を呼んでしまい、どんどん自分たちを断頭台へ追い詰めていってしまうのです。

 

 後半は、ただただ痛ましい、悲しい気持ちで観ていました。

 

 王妃という立場を職業と捉えることは、適切ではないかもしれません。

 

 でも、王妃という立場になる以上は、その時にはその役目を果たせるだけの資質が必要です。shine

 マリー・アントワネットという女性は、外見上は十分にその素質を持っているかのように見えていましたが、心や本人の能力という点では、大きく素質に欠けていたのだと思います。

 

 本人自体は、わざわざ悪いことを考えるというようなこともなく、少しばかりわがままな程度の、まったく普通の女性であったようです。heart

 

 それが、フランス王妃という立場になってしまったがために、大変な悲劇が展開されてしまいました。

 

 それにしても不思議なのは、マリー・アントワネットをフランスへと考えた、オーストリアの女帝、マリア・テレジアの判断です。

 

 マリア・テレジアという女性は、展示にも肖像画がありましたが、とても堅実な雰囲気の女性です。

 

 どう見ても子どもの頃からすでに、自由奔放な性格であったと思われるマリー・アントワネットという娘を、どうして将来のフランス王妃にと考えたのかと、そこには小さな驚きを感じてしまいます。

 

 歴史の分岐点とも言えるその判断は、マリー・アントワネットという女性が、たくさんの人から愛される素質を持っていた人物であろうということが察せられるだけに、悲しい判断であったかのように思われてきます。

 

 もっとも、もっと大きな目で見れば、もともとフランス革命という出来事は避けられないことだったとも言えそうです。

 

 結局、マリー・アントワネットという女性は、その生に真向かう時も、死に臨む時も、歴史の中での「華」としての役割を、堂々と演じる結果となってしまったのです。

 

*リンク先は「マリー・アントワネット展」のサイトです。

http://www.ntv.co.jp/marie/

 

 

|

« いつか「世界で一番、頭のいい国」で建国記念日を祝う夢 | トップページ | 虫の目スイッチをオンにします♪ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/52049/64915151

この記事へのトラックバック一覧です: 王妃という職業に必要な資質とは?(「マリー・アントワネット展」を観て):

« いつか「世界で一番、頭のいい国」で建国記念日を祝う夢 | トップページ | 虫の目スイッチをオンにします♪ »