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なぜ今、「サウンド・オブ・ミュージック」なのか?

 ふとしたことから、この最近興味を持ち始めた「サウンド・オブ・ミュージック」という物語。movie

 

 子どもの頃に(とは言っても、高校生ぐらいだったのかもしれませんが)観ただけの映画でしたが、これを機に映画のDVD、そして2種類の本と、さらには関連した本まで読んでいます。

 

 それで、「今なぜ、そんなに『サウンド・オブ・ミュージック』なのか?」という話ですが、この時期に、この日本という国で、大人になった自分としてこの物語に触れ直してみると、そこにはたくさんの発見があるのです。

 

 それはもう、驚くほどの発見がありました!

 

 この映画は、記憶の中では、楽しいミュージカル映画だと思っていました。

 

 覚えているのは、草原で歌うマリアと子どもたちの「ドレミの歌」。shine

 

 今ではすっかりJRの「京都、行こう」でおなじみの「マイ・フェイバリット・シングズ」。(笑)

 

 それから音楽の教科書にも出て来る「エーデルワイス」など。

 

 そして映画を観ることで、再び記憶が呼び起こされた曲もありました。

 

映画のタイトルにもなっている「サウンド・オブ・ミュージック」や、ダンスも素敵な「もうすぐ17歳」。


 
そして子どもたちが可愛い「ひとりぼっちの山羊飼い」や「さよなら、ごきげんよう」など。

 

 とにかく楽しい音楽ばかりが心に焼きつく映画でした。

 

 そのため、映画の後半部分の印象が記憶にほとんどありません。

 

 最後にはスイスの山を歩く一家が、明るく希望に満ちた様子で歌っていましたが、あの時、一家はなぜスイスに?

 

 今回、この物語に触れ直してみると、そこには驚くような物語がありました。

 

 一家はナチスから逃げていたのです!sweat01(←読者さまは、ご存じでしたか?!)

 

 そしてさらに本を読むことで、新しく知ったことは、その驚きをますます深めます。

 

 この映画が、実話をもとに作られていたという事実。sign01

 

 それから映画の中のトラップ一家が、祖国オーストリアを離れたその事情。sign03

 

 そしてこの映画が名作映画として世界的に有名になったことによる、実際のオーストリアの人々の複雑な心情など。sign02

 

 とにかくこの映画に触れ直してみたところ、新しく出て来る情報が大変多く、それはもう「ひとつの世界」が構成されてしまいそうなほどなのです。

 

 また実際に、この物語を題材として、大学の先生方による社会人向けの講義が行われたこともあり、本まで書かれていたということもわかりました。

 

 それは京都府立大学の先生方による、「『サウンド・オブ・ミュージック』で学ぶ欧米文化」という本です。

 

 大学の先生方が本の中で語ってくださる「サウンド・オブ・ミュージック」の世界は、とても深く、歴史というものを考える上でも大変発見の多い世界です。shine

 

 でもこの記事では、私が今回、自分で新たに気づいた「サウンド・オブ・ミュージック」という物語の魅力について、簡単に書いてみます。

 

 それは。

 

 この映画が、楽しいミュージカル映画であると同時に、祖国を愛しながら祖国を離れ、ナチスから逃亡した、ひとつの家族の物語でもあったこと。

 

 そしてこのあたりは、映画の中のマリアがアメリカに渡ってから著わした本によってわかることですが、一家が経験してきた一連の出来事は、実は深い信仰心によって支えられていた経過の物語であるということ。shine

 

 そして、これもまた同じく、マリアによって書かれて本によってわかることですが、人が住む社会が、自分の信条とは相いれない価値観によって支配されてしまった時に、人はどのような気持ちを体験し、そこからどう行動するべきなのかという、人間として大変大きな問題に向き合った家族の物語でもあるということです。

 

 ヒトラーに支配されてしまったオーストリアの、それもよりによって音楽祭で世界的に有名なザルツブルグでは、いったいどのようなことが起こったのか?

 

 一家の物語には、凄惨な描写はまったくありません。

 

 それでも一家が向き合った状況が、家族という絆の力によって大変明るく書かれてはあるものの、それでも「その時、人はどのように行動すべきだったのか?」という、とても大きな問題のひとつの答えを表現しています。sun

 

 それらのことは、今、この時期に、このミュージカル映画の世界を振り返るということがなかったなら、私はまったく知らずにいたことでした。

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