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政治を「権力」という観点から徹底的に見直してみる。

 最近受けた、ある政治学入門の授業。pencil

 

 いったいどこがおもしろかったのかと言いますと。

 

 その授業では、政治というものを徹底的に「権力」という観点から、見直してみるという試みがおもしろかったと思うのです。(←先生がそう表現したというわけではないのですが…。)flair

 

 どういうことかと言いますと。

 

 授業を受ける前までの私の視点。

 

 政治とは? → 国会、内閣、裁判所、省庁、自治体、市区町村など。

 

 だいたいそのあたりが視野でした。

 

 だからつまり、「選挙が終わったら、国民は政治を見ているだけしかできない!」と。

 

 そういう風に考えていました。

 

 ところが先生のお話を聞いているうちに、政治というのはよく考えると、その範囲だけでものごとが決まっていくものでもない、という状況がわかってきました。(「見えてきた」という感じです。

 

 「公式的回路」と「非公式的回路」という言葉。shine

 この言葉が、いったいどの学者のどういう考え方によって出てきたものなのかはわかりませんでしたが、このふたつの言葉を知ることで、政治というものを見る視野が、ものすごく大きく広がります。

 

 「公式的回路」というのは、先ほど私が書いたような、いわゆる「目に見える政治」とでもいうのでしょうか。

 

誰もが「政治」と認識している部分です。(先生の資料では、「既存の制度(政治制度、行政制度)を通じた回路」となっています。)

 

 そして、その「公式的回路」に対して、「非公式的回路」という部分もまた存在すると、先生は言うのです。

 

その「非公式的回路」という部分に注意を払うと、政治というものには、もっと大きな範囲があり、そこに働いている力というものが見えてきます。

 

 ちなみに「非公式的回路」というのは、具体的な例をあげるとデモや圧力団体、それから世論などがあるそうです。(先生の資料では「制度以外における討議、世論形成(カフェ文化からIT空間まで)」ということです。)

 

 たしかに世論というものはばかにできなくて、時々、政治家が世論に動かされるという場面も見かけます。

 

 そうなると、政治というのは決して、制度としてきちんとした形を持っている議会、内閣などという組織だけの話でなく、その国の運営に影響を与えることができる「力」のすべてが、ある意味では政治の一部だという見方もできてきます。

 

 つまり政治というものを、政治制度によって規定されている議会、内閣などと言った形にとらわれず、その国の運営に関する判断に影響を与えることができる、すべての力(権力)の関係、として見る視点ができてくるのです。sign01

 この見方は、大変おもしろい見方だと思いました。

 

 つまり政治というものは、決して国会のあたりだけで、すべてが決まるというわけでなく、デモや世論が形成される空間からも、政治を動かしていく可能性というものが考えられるということです。

 

 実際に韓国では、デモによって大統領を失脚させています。

 

 それは、韓国では公式的回路だけでなく、非公式的回路の部分もまたよく機能していて、それなりの力を持っていると言うことなのでしょう。

 

 それに対して日本はもともとデモが起こりにくい。

 

 これは非公式的回路の中の、デモという部分は、もともとあまり力を持っていないということなのだと思います。

 

 この非公式的回路という見方を知ると、政治というものの見方が大きく変わります。

 

 つまり政治というのは、公式的であろうが非公式的であろうが、とにかく力と力の戦いなのだという現実が見えてきます。impact

 そして、力という点においてはとにかく力の強いものが、「その集団を動かしていく力」になっていくということです。sign01

 力の強さという点から見れば、たとえば韓国で起こったように、非公式的回路からの力が、その国の未来を動かすことも起こり得るでしょう。

 

 あるいは公式的回路があまりに強固なものとなっている国では、非公式的回路の力がすっかり抑えられてしまうことだってあるかもしれません。

 

 たとえば中国などは、公式的回路である共産党の力が強すぎて、非公式的回路であるデモや世論は、すっかり抑え込まれているということなのだと思います。

 

 そして日本は?

 

 共謀罪法というのは、非公式的回路に大きな脅威となるように思います。

 

 授業の中では、この公式的回路と非公式的回路の力の関係と、民主主義というものの関係までは、発想することはできなかったのですが、こうして書いてみると、本当におもしろい見方を知ったと思うのです。book

*リンク先はハフポストの韓国のデモの記事です。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/12/03/seoul-rally_n_13398170.html

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