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違法性よりも暴力性の方が問題です。

 4月は新潟の米山知事が辞任し、また財務省の福田事務次官も辞任しました。

 

 どちらも結果は辞任です。

 

 ただ、私としてはその経過を見ていて、なんとなく釈然としない気持ちが心にありました。どうしても、米山知事よりも福田前事務次官のセクハラの方が、悪質であるという気持ちがしたのです。

 

 でもそれが、どういう感覚なのかが、なかなかわかりませんでした。

 

 ところが最近になって、その「釈然としない気持ち」がはっきり説明できるようになりました。

 

 米山知事よりも、福田前事務次官の方が、行為としての暴力性が高いと思うのです。

 

 米山知事の方は、違法であるそうですが、所詮は成人同士の両者が納得し合っての行為です。相手の女性は何らかの「被害」を訴えているというわけではありません。ちゃんと約束どおりのものを得ています。

 

 ところが福田前事務次官の場合は、相手の女性は福田前事務次官の行為に対して「嫌だった」という意思表示を示しているのです。

 

 相手が嫌がっていることを無理矢理しようとしたならば、それは身体的であれ、精神的であれ、暴力性があると思います。

 

 法律を守るということは、社会においてはたしかに大事なことです。

 

 でも、法律を守るということよりも、人間の世界でもっと大切にしなくてはいけないのは、「人が嫌がることは、しない」ということであり、それはつまり身体的であれ、精神的であれ、あるいは社会的であれ「暴力的なことはしない」ということではないかと思います。

 

 その点において見ると、福田前事務次官の行為というのは、違法ではないのかもしれませんが、米山知事の行為よりも、はるかに悪質であったと思うのです。

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